コラム
美術館で警備員（監視員）として働きたい！美術警備の仕事について
美術館での仕事に興味があるけれど、専門知識や資格がなく諦めている方はいませんか。そんな方には、美術館の警備員や監視員として働くことをおすすめします。
これらの職種は学芸員と違い、資格のない未経験者でも働ける可能性が高いからです。ここでは、美術館の警備員について解説します。美術館の仕事に興味がある方は、ぜひ参考にしてください。
目次
資格がなくても働ける！美術館警備の仕事
美術館とは美術作品を収集し、保存や修復、展示を行う施設のことです。美術館で働く人と言うと、専門の資格や知識が必要となる学芸員を想像する方が多いのではないでしょうか。
美術館で働いている人の中には、警備員や監視員といった資格や知識が必要とされない仕事もあるのです。ここからは、美術館警備員の働きやすい理由を紹介します。
美術館警備は未経験でも採用されやすい
警備業界は全体的に人手不足だと言われており、未経験者でも採用されやすいのが特徴です。
他の職種と比べて仕事に就きやすいため、美術館などの施設で働く警備員の多くは未経験者として採用してもらえます。若者〜シニアまで幅広い世代が活躍できる仕事と言えるでしょう。
美術に関する特別な知識がなくても働くことができる
学芸員として働くには資格が必要となりますが、警備員・監視員は特別な資格や知識がなくても働くことが可能です。
美術品の解説などは学芸員の仕事であって、警備員や監視員の仕事ではありません。
万一、来客者から美術品に関する質問をされたとしても、受付やインフォメーションに誘導すれば問題ないでしょう。
美術館で警備員（監視員）として働くメリットデメリット
美術館の警備員として働きたいなら、メリットとデメリットを理解することが大切です。ここからは、美術館で警備員として働くメリットとデメリットを紹介します。
メリット
貴重な美術品、芸術品を間近で見れる
美術館で警備員として働くメリットの一つは、仕事をしながら貴重な美術品や芸術品を鑑賞できることです。
特別展示が実施される際は、世界的に有名な美術品を間近で見ることができます。
場合によっては、来客者がいないときに好きなだけ美術品を鑑賞できるかもしれません。美術品が好きな方にとっては最高の職場となるでしょう。
学芸員から美術に関する知識を得ることができる
美術館で働くと、閉館後など来客者がいない時間帯を利用して、学芸員に展示品について解説してもらえることもあります。
美術館で働く学芸員は美術品が好きな方が多いので、興味があることを伝えれば喜んで知識を教えてくれるでしょう。
美術品に関する知識を警備員の仕事にも活用できるようになれば、さらに働くことが楽しくなるはずです。
快適な空間で働ける
歴史ある美術作品を保管するために、美術館内はきちんと空調管理が行われています。
美術館は静かに美術品を鑑賞する場所なので、騒音に困ることもありません。
また近年の美術館はゆっくり過ごせるカフェや休憩スペースなども充実しており、1日中過ごせる場所となっています。来客者だけでなく、警備員も快適な空間で働けるのが魅力の一つだと言えるでしょう。
デメリット
忙しい時と暇な時の差が大きい
常設展示のみの期間は暇なことが多く、やることがないまま時間が過ぎるのを待つことになります。特に平日は来客数が少なく、1日がとても長く感じることでしょう。
手持ち無沙汰になることが多いので、忙しいのが好きな方は苦痛に感じるかもしれません。逆に、世界的に有名な作品を鑑賞できる特別展示が開催される際は、かなりの人数が来場するため顧客対応に追われます。
時間が経つのは早くなるものの、普段より圧倒的に忙しくなるため、身体的な疲れを感じる方が多くなるでしょう。
常設展示のみの期間はあまりシフトに入れないことがある
常設展示のみ開催されている期間は来場数が少ないこともあり、警備員の人員もそこまで必要ありません。
そのため、特別展示が開催されていない期間は、あまりシフトを入れてもらえない可能性があります。特別展示の期間だけ働いて、展示が終わったら他の職場に移るという方も少なくありません。
美術館の警備員として働くなら、複数の職場を掛け持ちして働くのが良いと思います。
美術館で警備員（監視員）として働くためには
美術館で警備員として働くためには、まずは警備会社に登録することがほとんどです。
資格や経験が必要ないからといって、誰でもすぐに警備員の仕事ができる訳ではありません。未経験者でも警備員として働けるように、警備会社にはしっかりした研修制度が用意されています。
警備会社では警備業法という法律により、未経験者は研修を受けることが義務付けられているからです。しっかりとした研修プログラムが組まれているので、安心して働けるでしょう。
美術館の警備員として働いてみよう！
美術館の警備員は、美術品に囲まれて仕事ができます。学芸員として就職するのはハードルが高いですが、美術館の警備員なら未経験者でも採用してもらえます。
仕事の合間や仕事終わりの時間を利用して、学芸員から専門的な話を聞ける機会もあるかもしれません。美術品が好きな方は、美術館の警備員として働くことを検討してみてはいかがでしょうか。
