コラム

ドローンの巡回による警備における活用方法や課題

プロペラを搭載した小型無人航空機であるドローン。警備の業務は、従来、人間だけが行うものと言われていました。

しかし、最近では、ドローンを使った警備も次第に増えてきました。一方で、ドローンについて、どのように活用できるのかと疑問に感じているのではないでしょうか。

今回は、ドローンの警備における活用方法や課題などについて詳しく解説していきます。

ドローン巡回の警備における活用方法

ドローン巡回の警備における活用方法

ここでは、ドローンの警備における活用方法を3つに分けました。

侵入者の監視

まずは、侵入者の監視です。例えば、ドローンを施設内の監視において利用したとします。これによって、不審者を発見したり、火事を発見できたりすることが可能です。

高い位置に飛ばすことができるので、死角を減らせることもメリットと言えます。

さらに、人が立ち入りにくい所を見張っておかなければならないケースもあるでしょう。そのようなときにも、小型無人機は大活躍してくれます。

ただし、空港周辺などではドローンを飛ばすことはできないので、注意しておきましょう。

広範囲の巡回に対応

防犯カメラを使用しての警備は、限界があります。なぜなら、防犯カメラは、撮影できる範囲が決まっているからです。

しかし、小型無人機は、広範囲の巡回に対応しているため、広大な敷地で使用できます。また、大規模なイベント会場や高所の設備設備点検でも、活躍してくれるでしょう。

深夜でも安全に巡回可能

深夜は、睡魔や疲労感を特に、感じやすい時間帯と言えます。眠気を感じたまま勤務し続けるのは、かなりリスクが高いでしょう。

なぜなら、ボーッとしていると、不審者に襲われる危険性が高まるからです。ですが、ドローンなら、夜間のオフィスなどで、休みなく監視し続けてくれます。そして、人間が常駐していなくても警備をしてくれます。

したがって、人件費削減といったランニングコストを減らすことも可能です。

なぜドローン巡回による警備が注目されているのか?

なぜドローン巡回による警備が注目されているのか?

ドローンは、近年様々な警備会社のサービスで利用されています。例えば、某警備会社では、自立型飛行監視ロボットであるドローンが利用開始されました。

ALSOKは、立命館大学でドローンによる巡回警備の実証実験をはじめています。一方で、このような警備がなぜ注目されているのかと感じる方も多いのではないでしょうか。その理由は、主に3つ存在しています。

人手不足解消

まず、ドローンは、人手不足を解消する手段になると考えられているからです。厚生労働省の職業安定業務統計によると、保安の職業は、高い求人倍率を示しています。特に、警備業は、6〜7倍程度とかなり高い数値です。

したがって、どの企業も比較的採用に苦戦している状況と言えるでしょう。小型無人機の特徴の1つは、遠くから現場の状況を確認できることです。これにより、警備員は、直接現場に向かう必要がなくなります。

危険性の減少

犯罪に巻き込まれる危険性が減ることも注目されている理由の1つです。

警備中、不審者が殴ってきたり、ナイフで襲いかかってきたりするかもしれません。ドローンで警備していれば、怪我をしなくて済みます。

また、明るい日中の場合だと、人間は、広い視覚を確保できます。一方で、雨や夜の時間帯は視界が悪くなるので、暗く見えにくいです。小型無人機であれば問題なく警備を行うことができます。最近は、雨の日でも飛行可能な防水ドローンも登場しています。

労働環境改善

最後は、労働環境が改善されるといった理由です。

なぜなら、長時間労働や夜の勤務について、ドローンに任せられる部分が多いからです。

夏に、工事現場や駐車場で、汗を流しながら働く警備員の方をよく見かけるでしょう。

なお、労働環境をよくすることは、人材の流出を防ぐことにもつながります。人手不足に悩まされることの多い警備業界。ドローンは、この業界の問題を解決できる重要な手段と言えるでしょう。

ドローン巡回による警備の課題

ドローン巡回による警備の課題

一方で、ドローンによる警備について、様々な課題が存在していることも事実です。

天候に影響される

天候に関する課題はその1つと言えます。例えば、風や雨が強い際の飛行は、小型無人機落下の原因となります。したがって、このような日に飛ばすことは、難しいです。

天候の悪化を無視して使用した場合、モーターの故障を引き起こすことがあります。これは、故障や発火といった重大なトラブルが発生する原因です。特に、風速5m/s以上のときは、利用を極力控えることをおすすめします。

対人事故の可能性

遊園地や歓楽街などの多くの人が集まる場所でも注意が必要です。

ドローンは、通信トラブルや操縦者のスキル不足などが引き起こされると落下します。万が一、通行人にぶつかってしまった場合、怪我をさせてしまいます。ドローンを使った警備は、人があまり多くない所のほうがよいでしょう。

ドローンによる警備が難しい場合

上記より、ドローンによる警備が難しいケースもあることがわかりました。このような時は、警備ドットコムをぜひご利用ください。希望に合った警備会社を選んで、最短即日での見積もりも可能です。加えて、かかるコストが少ないので、予算があまりない方でも安心して利用可能です。

ドローンだけでは難しい警備については警備員の利用がおすすめ

警備でドローンを利用することは、とても有効な手段と言えます。

一方でドローンによる巡回での警備には、天候やセキュリティリスクなどの様々な課題が残っています。

このような課題に対処することが難しいと感じた際は、有人での警備も検討してみましょう。気になっている方は、警備ドットコムの見積りフォームやお電話で1度気軽にご相談ください。