コラム
事務所荒らしとは?手口と予防策について解説
休日や夜間といった人がいない間に事務所やオフィスに侵入し、金品や貴重品などを窃盗する犯罪のことを、事務所荒らしと言います。
金品だけでなく、個人情報や機密情報を盗まれて被害が拡大する可能性もあります。事務所荒らしの対策をしっかりと行い、セキュリティを強化することが重要です。
この記事では、事務所荒らしに狙われやすい事務所の特徴や事務所荒らしの手口、防犯対策の方法などについて解説します。
目次
事務所荒らしに狙われる理由
事務所荒らしとは、会社の事務所やオフィスなどに侵入し、金品や貴重品を窃盗する犯罪のことです。
セキュリティ対策をしているつもりでも、事務所荒らしに狙われてしまうことがあります。事務所荒らしに狙われやすい事務所の特徴について解説します。
人のいない時間帯がある
夜間や土日など、人がいない時間帯が規則的な事務所は狙われやすい傾向にあります。また、給料日や集金日でオフィスに現金がある場合も、事務所荒らしに狙われやすいとされています。
事務所の周囲がビジネス街の場合は、土日や夜間に人出が少なくなるので侵入しやすくなります。人が少ないため大きな音を出しても怪しまれないので、狙いやすいと言えるでしょう。
1つのテナントビルで複数の事務所を狙える
テナントビルに入っている事務所も、事務所荒らしに狙われる可能性があります。
テナントビルは複数の事務所が入っているため、一度に複数の事務所に侵入でき、窃盗犯にとっては効率がいいからです。ビル自体のセキュリティが十分でない場合はさらに狙われやすくなるでしょう。
金目のものが多い
事務所に金目のものが多い場合も、窃盗犯に狙われやすくなります。
事務所荒らしで狙われやすいのは、主に以下のようなものです。
- 金庫(現金、株券、商品券など)
- パソコン
- オフィスチェアなどのオフィス用品、家具、事務用品
- 個人情報、機密情報
事務所に現金を置いていなくても、オフィス用品やパソコンを転売目的で盗難されたり、個人情報や新商品情報などを狙われたりする可能性があるので、対策は必須です。
事務所荒らしの手口
事務所荒らしが侵入する場所や方法について解説します。
侵入場所
事務所荒らしの侵入場所は、主に窓や出入り口です。鍵をかけている場合でも、錠やガラスを壊して侵入します。
また、通用口から侵入する場合もあります。
侵入方法
事務所荒らしは、さまざまな方法で事務所に侵入します。鍵をかけていたとしても、バールで鍵をこじ開けるか、ピッキングで鍵を開けて侵入する可能性があるので注意が必要です。
外から棒などを差し入れ、ドアのサムターンを回し開錠することを「サムターン回し」と呼びます。また、錠の隙間から工具を差し入れて解錠する「カム送り解錠」という手口もあります。
また、合鍵を作って侵入する可能性にも注意が必要です。
金品や大事なものは全て金庫にしまっていたとしても、金庫の鍵を解錠して盗まれる可能性があります。金庫を壊して中のものを窃盗したり、金庫ごと台車で窃盗するパターンもあるため注意しましょう。
事務所荒らしを防ぐための対策
事務所荒らしを防ぐために取っておきたい、以下の対策について解説します。
- 補助錠を設置する
- 防盗金庫を使用する
- 防犯カメラやセキュリティシステムを導入する
- 警備員を手配する
補助錠を設置する
事務所荒らしの対策として、補助錠を設置するという方法があります。
補助錠とは、メインの錠のほかに補助としてつける鍵のことです。補助錠も破られてしまう可能性はあるものの、手間がかかるため狙われる可能性を減らすことができます。
また、補助錠があるというだけで侵入の対象外となる可能性があるため、犯罪の抑止につながります。
防盗金庫を使用する
事務所の出入り口だけでなく、金庫にも対策が必要です。金庫を防盗金庫に変えることで、損害を少なくできる可能性があります。
防盗金庫は通常の金庫よりも頑丈なため、金庫が壊されるのを防ぎやすくなります。また、ダイヤル番号を定期的に変更できるダイヤル錠だったり、開錠にカード認証が必要だったりする防盗金庫の場合は、窃盗のリスクがさらに減らせるでしょう。
防犯カメラやセキュリティシステムを導入する
防犯カメラやセキュリティシステムを導入するという方法もあります。防犯カメラは犯罪の抑止になるほか、万が一侵入された場合でも迅速な犯人逮捕につながります。
入退室管理システムは登録された人しか入れないため、セキュリティ強化になります。また、侵入者を検知すると関係者や警備会社に通知されるセキュリティシステムもおすすめです。
警備員を手配する
警備員を手配し、土日や休日、夜間の警備を依頼するという方法もあります。窃盗をはじめとする犯罪や、不審者の侵入に対して警戒します。また、火災が発生した際にも迅速な対応が取れるため、書類やオフィス用品が燃えてしまうのを防ぎやすくなります。
オフィスビルなどでの警備は、警備業法で1号警備に区分されている施設警備に該当します。警備会社に依頼する際は、複数の警備会社に問い合わせをし、警備内容や料金について確認するのがおすすめです。
まとめ
事務所荒らしは、休日や夜間といった人がいない時間帯を狙って事務所に侵入します。
補助錠を設置したり、金庫を防盗金庫にするなどして対策をとるのがおすすめです。また、セキュリティシステムや入退室管理システムの導入も効果的です。
窃盗犯や不審者、火災などに警戒するために、警備員を配置するという方法もあります。警備ドットコムは警備会社と依頼者とのマッチングサービスで、施設警備を含むさまざまな警備業務についてお見積りを行っています。
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