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雑踏警備に必要な資格とは?雑踏警備2級検定の難易度や取得方法について

雑踏警備に必要な資格とは?雑踏警備2級検定の難易度や取得方法について

警備業界で働きたい人にとって、警備に関する専門資格を取得することは、スキルアップや仕事の幅を広げるためにとても大切です。

では、雑踏警備の仕事に活かすことができる雑踏警備2級検定とは、いったいどんな資格なのでしょうか。

雑踏警備2級検定で取得できる資格の内容をはじめ、難易度や取得方法などについて詳しくご紹介していきます。

雑踏警備2級検定とは?

雑踏警備2級検定とは?

雑踏警備2級検定とは、警備業法に基づく検定資格の一つで、正式には「雑踏警備業務検定2級」です。

警備業法6種類の資格うちの1つ

警備業法に定められている国家資格は全部で6種類で、雑踏警備業務検定のほかに、

  • 施設警備業務検定
  • 交通誘導警備業務検定
  • 核燃料物質等危険物運搬警備業務検定
  • 空港保安警備業務検定
  • 貴重品運搬警備業務検定

があります。

いずれも警備の専門知識や技能を身に付けるための検定ではありますが、警備業務の種別が異なるため注意が必要です。雑踏警備2級検定を受検する場合にも、内容を十分に理解してから取得するようにしましょう。

雑踏警備2級検定の内容

雑踏警備2級検定では、不特定多数の人たちが集まる場所での事故やトラブルを防ぐための警備を行う上で、人員の整理や誘導、不審物の確認、緊急時対応などの業務に必要なスキルを身に付けることを目的としています。

スポーツ、コンサート、花火大会などの大規模イベントをはじめ、大勢の人が集まるさまざまなイベントで警備が必要となりますが、イベントによっては雑踏警備2級検定の資格を取得している人しか警備に配置できないと定められている場合があるのです。

そのため、雑踏警備2級検定は、警備業界で働きたい人にとって、大いにメリットがある資格だと言えるでしょう。

雑踏警備業務検定には1級検定もある

雑踏警備業務検定には、雑踏警備2級検定以外に、雑踏警備1級検定もありますが、1級では雑踏警備業務の中において現場リーダーや管理職などの役割を果たすことを目的としているため、2級よりもさらに難易度の高い専門的なスキルを求められます。

また、雑踏警備1級検定を受けるためには、あらかじめ雑踏警備2級検定に合格していることや、警備の実務経験が1年以上であることなどが取得条件です。

これから警備の仕事をしたい人や長く続けていきたい人は、まず最初に雑踏警備2級検定の取得を目指し、雑踏警備の仕事をする上での基礎的な知識や技能を身に付けるとよいでしょう。

雑踏警備2級検定資格の合格率と難易度

雑踏警備2級検定資格の合格率と難易度

雑踏警備2級検定資格の難易度の目安となる合格率は、全体で約70%程度で推移しています。

学科試験と実技試験がありますが、2級の学科は法令に関する知識や雑踏の整理についての基本事項のほか、雑踏の中で怪我をした人などを救護するための応急処置などについての知識も必要です。

基本的な知識を問う問題が多い一方で、出題範囲がとても広くなっているので事前の勉強が必要となります。学科試験の合格点は90点以上で、学科試験の合格者のみが実技試験に進めるのです。

雑踏警備2級検定の実技試験では、事故が発生した際の関係機関への連絡、護身の方法、負傷者の救護や応急措置などについての能力を問われます。

実技試験を想定した準備をしておかないと合格できない難易度ではありますが、いずれも実際の雑踏警備の仕事をする上で、さまざまなトラブルの解決や安全管理をする際に役立つ大切な技術です。

自分自身の身を守ることにもつながるので、資格勉強をよい機会としてしっかり身に付けておくようにしましょう。

雑踏警備2級検定資格の取得方法

雑踏警備2級検定資格の取得方法

特別講習会で資格を取得する

雑踏警備2級検定資格の取得には、検定試験を受検する以外に、登録講習機関が行う特別講習会を受講する方法があります。

都道府県警備協会や警備員特別講習事業センターで開催される特別講習会の本講習を2日間受講した後に、修了考査に合格すると資格を取得することが可能です。

講習会では検定合格に必要な知識や技術を効率的に教えてくれるので、比較的資格がとりやすい方法だと言えます。ただし、特別講習会はすでに警備会社に所属している人のみが申し込めるケースもあることや、講習料金などの費用がかかるので注意してくださいね。

直接検定で資格を取得する場合

一方、公安委員会が実施する直接検定で雑踏警備2級検定資格を取得する場合には、個人でも会社からでも申し込みが可能です。

事前講習も実施されていますが、自学で受検することも可能ですので、特別講習会を受講する方法よりも費用を安く抑えることができます。

申し込みの一次受付は公安委員会の受付専門電話で行い、二次受付は指定の警察書で必要書類の提出と手数料の納付を行い、後日受験票を受け取ったら申請は完了です。

雑踏警備2級検定資格に対応した市販の参考書などを使って、自分で勉強できる難易度だと感じる人であれば、直接検定でも資格を取得することは十分に可能です。

ただし、直接検定の合格率はやや低い傾向があるため、自学が不安であったり、確実に合格したい人は特別講習会を受講することをおすすめします。

難易度に応じた準備をして雑踏警備2級検定資格に挑戦しよう

大勢の人たちの安全を守るための雑踏警備の仕事は、安定的に多くのニーズがあり、やりがいも感じられる仕事です。

さらに、雑踏警備2級検定を取得することで、的確な行動ができるようになるだけではなく、将来的なキャリアアップにも繋がるでしょう。警備会社の中には、所属する警備員の資格取得をサポートしている所も多くあります。

難易度に応じた準備をした上で、雑踏警備2級検定の資格取得にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。