コラム
巡回警備とは?仕事内容や気を付けるポイントを解説
巡回警備とは、1号警備に含まれる警備業務で、施設内を巡回しながら不審者やゴミの不法投棄などがないか確認する業務です。
この記事では、巡回警備について以下の内容を解説します。
- 巡回警備の仕事内容
- 巡回警備の際気をつけるべきポイント
- 巡回警備業務に役立つ資格
巡回警備における警備員の権限についても解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
巡回警備とは1号警備に含まれる警備業務
巡回警備は、1号〜4号まである警備業務のうち、主に1号警備に含まれる警備業務です。
1号警備には、主に以下のような警備業務があります。
- 施設警備業務(学校、商業施設、公共施設など)
- 空港保安警備業務
- 保安警備業務(万引き、置き引きへの警戒)
ショッピングモールや公共施設などを巡回しながら、不審者や万引き、不正行為などの警戒にあたるのが巡回警備です。
巡回警備の仕事内容
巡回警備は、施設内を巡回して不審者や不審物がないかチェックをして警備を行う業務です。夜間や休日など、常駐の警備員がいないときに巡回する場合もあります。
巡回警備では、以下のポイントを重点的にチェックします。
- 不審者が侵入していないか
- ゴミや廃棄物などの不法投棄がないか
- 怪我人や急病人がいないか
- 故障や破損している設備がないか
- 万引きなどの犯罪が行われていないか
- 火災が発生していないか など
巡回しながら異常がないかチェックするのが主な目的ですが、警備員の姿を見せて不審者や万引き犯などの抑止にする効果も期待できます。
常駐警備との違い
常駐警備とは、警備員室や受付など、一箇所にとどまって警備を行うことです。施設の営業時間内に常駐している場合が多いですが、現場によっては夜間や休日でも常駐警備員がいることもあります。
常駐警備は、人や車の出入りを管理したり、モニターを監視したりするのが主な業務です。場合によっては落とし物の受付も行います。
巡回警備の際に気を付けるポイント
巡回警備は、ただ施設内を見て回るのではなく、トラブルが発生していないかしっかりと確認する必要があります。
また、不審者を発見した場合、制止を行うことはできますが、取り調べや現行犯逮捕以外の逮捕を行うことはできません。
巡回警備の際に気をつけるポイントと、警備員の権限で行うことができない事項について解説します。
巡回警備に着く前に留意すべきポイント
巡回警備を行う前に、巡回要領をよく確認します。巡回ルートを確認し、各所の点検事項や注意事項などをメモしておきましょう。
万が一の場合にそなえて、防犯、防災用具、救命用具などの位置と使い方も確認しておくことが重要です。
巡回警備中に留意すべきポイント
巡回警備中は、異常がないか丁寧に確認を行いながら進める必要がありますが、時間配分も重要です。時間内にすべての巡回ポイントを回り切る必要があるので、しっかり警戒や確認を行いつつも時間効率にも気を配りましょう。
不審な点があった場合は見逃さず、原因の究明に努め、必要に応じて管理者に連絡を取ります。不審者がいた場合は、被害の拡大を防ぐことも重要ですが自分の身を守る必要があります。不審者に直接対応することもありますが、場合によっては応援が来るまで警戒しつつ待機することもあります。
不審者がいた場合は制止や警戒を行うことはできますが、警備員は警察ではないので、取り調べを行うことはできません。
また、巡回中は、施設利用者の歩行の妨げにならないよう注意します。不審者の情報があっても施設利用者や通行人に聞き込みを行うことはできません。
警備員と警察との違いや、警備員の権限を規定している警備業法15条について、以下の記事で詳細に解説しているのでぜひご参照ください。
巡回警備に役立つ資格
巡回警備に就くために、特別な資格は必要ありません。ただ、施設警備2級・1級を持っていると業務の幅が広がります。また、「三種の神器」と呼ばれる以下の資格を持っていると役にたつ場合があります。
- 上級救命
普通救命(心肺蘇生法、AED使用法)に加え、小児や乳児の心肺蘇生法、外傷の手当て、対位管理法、搬送法、保温法などを学ぶ
- 防災センター要員講習(東京都のみ)
防災センター内での防災盤の監視や操作に関する技術
- 自衛消防技術試験(東京都のみ)
一定以上の規模の建物において、災害時に自衛消防活動の中核要員として活動できる
まとめ
巡回警備は、施設利用者の安全性や快適性のため、トラブルが発生していないか施設内を巡回する警備業務です。巡回警備に着く際は警備要項をしっかり確認し、時間配分に気を配りながら各所を点検します。
不審者がいた場合は制止や警戒、通報を行うことができますが、警備員は警察ではないので取り調べや現行犯逮捕以外の逮捕を行うことはできません。
巡回警備中には、トラブルだけでなく急病人や怪我人、災害の発生に遭遇することも考えられます。救命や防災に関する知識や資格も巡回警備業務に役立つ場合があるので、スキルとして習得しておくことをおすすめします。
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