コラム
花火大会の警備業務とは？警備の重要性とメリットを解説
夏の風物詩として花火大会を楽しみにしている人は少なくありません。2020年から2022年にかけては新型コロナウイルスの影響で中止が続いていましたが、徐々に開催に踏み切る団体も増えてきました。
せっかく再開した花火大会をキレイな思い出にしてもらうためには、厳重な警備体制を敷いておくことが大切です。本記事では花火大会における警備業務について詳しく掘り下げて解説していきます。
目次
花火大会における警備業務について
花火大会で行われる警備業務には、主に以下の4つが挙げられます。適切な運営のためにも、まずはこれらの業務について基礎知識を身に付けておきましょう。
群衆整理
花火大会は開催規模によって何千人・何万人もの人が訪れる一大イベントです。大勢の人を適切に誘導してスムーズに移動してもらうためには、警備による群衆管理が重要なポイントになるでしょう。
具体的には進行方向や一時停止の指示、立ち入り禁止エリアの管理や入場規制などを行って参加者が過密状態になる事態を避けます。順路を作るための柵や順路指示の看板など、入念な事前準備も大切な仕事です。
案内業務
花火大会は遠方から会場へ足を運ぶ人も多く、土地勘のない人が道に迷うというケースも珍しくありません。迷ってあちこち歩き回っていると人混みに流されるリスクが高く、余計に目的地へたどり着けなくなります。
普段見慣れている会場であったとしても、当日は順路規制によって通行出来る道が限られているのが一般的です。
人々が安全に目的地へたどり着けるように、警備は会場全体の構造や順路を把握して適切な道を案内することも求められます。
車両誘導
花火大会は河川敷や大きな公園などが会場になるケースが多く、大抵の場合その周辺には一般自動車が行き交う道路が通っています。
数万人単位の人が集まることになれば交通規制によってこうした一般道への影響も免れません。花火大会の警備員は周辺エリアの道路で交通整理を行ったり、会場に出入りする車両の誘導も行います。
急病人対応
数千数万の人が訪れる大規模なイベントでは、急病人やケガ人が発生する可能性も高いです。特に花火大会が行われる夏場は熱中症のリスクもあるため、急病人対応は万全の体制で行われています。
救護室の設営や急病人の誘導、救護係との迅速な連携などは花火大会の警備において欠かせない業務と言っても過言ではありません。
体調が悪そうな人を見かけたら、警備員から声をかけることもあります。
また、花火大会では子連れも多いので迷子への対応も警備の仕事です。
花火大会における警備の重要性
様々なイベントで活躍している警備員ですが、花火大会では特にその仕事ぶりが重要なカギを握っています。なぜ花火大会での警備が重要なのか、ここで改めて理解を深めておきましょう。
事件・事故の防止
花火大会における警備の重要性は、事件や事故の防止という点が大きいです。
大きな事件や事故が発生してケガ人・死亡者が出れば運営の信用が失墜するのはもちろん、本来楽しいハズのイベントで多くの人が悲しい思いをすることになります。
実際、2001年に開催された兵庫県明石市の花火大会では狭い歩道橋に多くの詰め掛けた結果、群衆雪崩を引き起こし11名の死亡者と183名もの負傷者を出しました。
花火大会ではありませんが2022年の韓国ソウル市梨泰院ではハロウィンに集まった人だかりで群衆雪崩が発生し、158名の死者と196名の負傷者を出す大惨事となっています。さらにこの事故に関しては現場管理に携わっていた警察官や市職員が自殺するなど、大変な遺恨を残す形となりました。
このような過去の過ちを繰り返さないためにも、花火大会における警備の重要性が今一度見直されているのです。
トラブルや犯罪の防止
大勢の人や多くのお金が動くイベントでは、不審者によるトラブルや犯罪被害のリスクも高まります。
花火大会では窃盗や暴行など人間同士によるトラブルや犯罪行為に目を光らせることで、安心・安全なイベント運営が求められているのです。
そのためには警備と警察のスムーズな連携力も重要になってくるでしょう。
車両渋滞の緩和
会場周辺で交通渋滞が発生してしまうと、その影響は会場から離れた道路にも及んでしまう可能性があります。
花火大会が原因による交通渋滞で車の流れが悪くなると、一般市民の移動だけでなく運送業や貨物業の仕事にも遅れが生じるのです。
影響が大きくなれば周辺住民や企業からの印象が悪くなり、イベント継続に黄色信号が灯ってしまい兼ねません。花火大会における交通整理は、もはや会場周辺エリアだけの問題ではないのです。
花火大会を警備会社に依頼するメリット
イベント規模によっては地元の自警団や消防団が警備にあたるというケースもありますが、基本的に花火大会の警備はその道のプロである警備会社へ依頼するのがおすすめです。
以下では警備会社を利用するメリットについてまとめました。
警備のノウハウが豊富
警備会社は花火大会に限らず、様々なイベントで培ったノウハウを豊富に蓄えています。
自分たちで警備を賄おうとすると、どうしてもノウハウ不足による穴が生まれて思い通りにいきません。
人命に関わることでもあるので、警備のクオリティは参加者や地域住民の安全に直結します。日常的に警備業務を行っている警備会社であれば、高水準の警備体制をスムーズに構築することが可能です。
安心してイベントに集中ができる
花火大会の運営は職人の手配や協賛団体とのやり取り、許可申請や出入り業者の管理などやるべきことが膨大です。そんな中で人命に関わる警備まで担当するというのは、どれだけイベント運営のノウハウがあっても負担が大きくなってしまいます。
警備会社に依頼することで運営側の業務負担が軽くなるため、より楽しく・より良いイベントにするための取り組みにリソースを集中させられるでしょう。
花火大会の警備は安心と信頼の警備会社へ任せよう
花火大会は日本の風情を体全体で感じられるイベントです。運営としても参加者・関係者すべての人に素敵な思い出を残してもらいたいところでしょう。
花火大会を安心安全に行うために、警備業務は重要なカギを握っています。事件・事故・トラブルの防止や車両誘導など警備員の協力が必要不可欠でしょう。
無理して自分たちで賄おうとせず、様々なイベントで培ったその道のプロである警備会社へ依頼しましょう。
警備会社選びに迷ったら、低コストで最適な警備会社をマッチングしてくれる安心サービス「警備ドットコム」の利用がおすすめです。
花火大会を楽しみにされている方のために一度ご検討されてはいかがでしょうか。
