コラム
機械警備業務管理者とは?仕事内容や必要な資格の取得方法を解説
監視カメラやセキュリティシステムなどを用いて警備を行うことを、機械警備業務といいます。
機械警備業務に従事するには、機械警備業務管理者の資格が必要です。
この記事では、機械警備業務の内容と資格の取得方法について解説します。
目次
機械警備業務管理者はどのような資格?
機械警備業務管理者とは、機械警備業務に従事するにあたって必要となる資格です。
機械警備業務には、機械警備業務管理者資格者証を取得している者だけが就くことができます。警備業法第42条で、機械警備業者は、基地局ごとに機械警備業務管理者資格者証を所有している者のなかから機械警備業務管理者を選定しなければならないとされています。
機械警備業務とは
機械警備業務の仕事内容や、導入される理由について解説します。
機械警備業務の仕事内容
機械警備業務とは、監視カメラやセキュリティシステム、センサーなどを活用して行う警備業務で、主に施設や物品の警備で導入されています。
基本的に管理室や管制室でモニターをチェックしながら警備を行いますが、定期的に施設内を巡回することもあります。
また、緊急時や機器・システムの故障があった場合の対応も必要です。警備の機械だけでなく、ATMやコインパーキングの精算機・ゲートキーパーなどの障害対応も業務範囲に含まれます。
機械警備業務が導入される理由
機械警備業務が導入される理由は、人力のみで警備を行うよりも効率よく警備ができるからです。
人の目では気づかない異変や異常も、センサーやカメラがあることによって発見しやすくなり、監視漏れを減らすことができます。警備員の代わりにセンサーやカメラで監視するので、コスト削減というメリットもあります。
機械警備業務管理者を取得するには
機械警備業務管理者を取得するための方法について解説します。
機械警備業務管理者は、以下の手順で取得します。
- 受付(一次受付、二次受付、三次受付)
- 講習の受講
- 修了考査
- (修了考査に合格した場合)機械警備業務管理者資格者証の交付申請
講習の受講後に修了考査に合格し、機械警備業務管理者資格者証の交付申請をすることで資格者証を取得できます。
受講資格
機械警備業務管理者には、受験資格はありません。年齢や学歴、警備員経験の有無にかかわらず受講が可能です。
ただし、講習終了後の考査に合格し、講座終了証明書を取得した後、欠格要件に該当しない場合にのみ資格者証が交付されます。念のため、受講前に欠格事由を確認しておくことをおすすめします。
申込方法
機械警備業務管理者講習には、以下の手順で申込を行います。
①公示の確認
機械警備業務管理者講習の日時や内容について、以下の場所に記載されている公示を確認します。
- 東京都公報
- 警視庁本部・警視庁管内の全警察署に設置されている掲示板
- 警視庁ホームページ
②一次受付(電話申込み)
公示文に記載の受付専用電話に電話申し込みをします。
③二次受付(書類提出)
一般社団法人東京都警備業協会に、以下の必要書類を提出します。
- 別記様式第1号 警備員指導教育責任者講習(機械警備業務管理者講習)受講申込書
- 住民票
④三次受付(受講料納入)
一次受付の際に指定された日に、一般社団法人東京都警備業協会に受講料を納入します。
参照:機械警備業務管理者講習の申込受付
講習内容
機械警備業務管理者講習の内容と講習時間は、以下の通りです。
- 警備業法その他機械警備業務の実施の適正を確保するため必要な法令に関すること。8時限
- 警備業務用機械装置の運用に関すること。5時限
- 指令業務に関すること。5時限
- 警察機関への連絡に関すること。2時限
- その他機械警備業務の管理に必要な事項に関すること。2時限
参照:警備員指導教育責任者及び機械警備業務管理者に係る講習等に関する規則
受講場所・料金
機械警備業務管理者講習の受講料は39,000円、資格者証の申請手数料は9,800円です。
居住している自治体が定める会場で受講をします。
資格者証の交付に必要な書類
機械警備業務管理者の資格者証を取得するためには、講習の修了考査に合格し、講座修了証明書を取得した後に交付申請を行う必要があります。
資格者証の交付には、以下の書類が必要です。
- 機械警備業務管理者資格者証交付申請書
- 添付書類
ー機械警備業務管理者講習修了証明書
ー履歴書
ー個人番号(マイナンバー)が記載されていない住民票の写し(本籍地(外国人の場合は国籍等)を記載のもの)(コピー不可)
ー身分証明書
ー医師の診断書
ー誓約書
引用:資格者証の交付申請
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機械警備業務管理者の難易度・合格率
機械警備業務管理者に合格するには、80%以上の正答率が必要です。講習の内容から出題されるので、難易度は高くはなく、合格率も80%程度と比較的取得しやすい資格となっています。
ただし、一発で合格するためには、事前に問題集や過去問などで勉強しておくのがおすすめです。
まとめ
機械警備業務は、監視カメラやセンサー、セキュリティシステムなどを用いて行う警備業務です。
機械警備業務に従事するためには、講習を受講して修了考査に合格する必要があります。講座修了証明書を取得したあとに資格者証を取得する必要があるので、忘れずに申請しましょう。
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