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警備員の服装は法律で決まっている?具体的な規定や注意点などを解説

警備員の服装は法律で決まっている?具体的な規定や注意点などを解説

警備員として働く際は警備員用の制服を着用しますが、警備員の服装が法律で規定されているということはご存知でしょうか。

非常に厳密な規定に基づき作成されている警備員の服装について知識を深めましょう。

本記事では、警備員の服装が法律でどのように規定されているのかとともに、警備員が制服のほか身に着けるアイテムや服装の注意点なども解説します。

警備員の服装ってどんな規定?法律により定められている内容

警備員の服装ってどんな規定?法律により定められている内容

警備員の服装は警備業法という法律で細かく定められています。それでは具体的にどのような服装規定なのでしょうか。

警備員は制服着用しなければならない

まず決められているのは、警備員は制服を着用しなければならないことです。その理由は、一目で警備員であるということがわかるようにするためです。

警備員が業務に当たることで、その場所における犯罪抑止効果が期待できます。また、災害や事故に見舞われた際、皆が警備員の誘導には従ってくれます。

しかし、見た目で警備員とわからないような状態では意味がありません。そのため、警備員とすぐわかるような制服の着用が必要なのです。

また、警備会社は公安委員会に服装の届け出をしなくてはいけないことも決まっています。

警備員の制服はデザインにも規定がある

制服を作成する際、警察など公務員が着用する制服と類似しないようデザインにすることも警備業法で規定されています。

警備員か公務員か見分けがつかないような制服は、混乱や犯罪を招く可能性があるからです。主に警備員の制服として見られるのは、シャツ・ジャケット・ベスト・ズボンなどです。

これは法律に則って作られているものなので、勝手に自分でアレンジすることはできません。規定通りの制服を着用しないと、警備業法違反として罰せられるので注意しましょう。

制服以外に身に着けるアイテム

制服以外に身に着けるアイテム

警備員には制服以外に身に着けるアイテムもあります。よく見られるものを具体的に紹介します。

帽子やヘルメット

警備員は帽子も制服として支給される場合があります。

例えば屋内の警備・巡回など、風で帽子を飛ばされる心配がなく、通常激しい動きをしない業務は帽子を被ることが多いでしょう。多く見られる帽子の種類は制帽と言われるもので、警備会社の記章が付けられています。

なお、より危険度の高い業務である場合は、ヘルメットが支給されることも。

靴(安全靴や革靴など)

警備員の靴は安全靴を採用している場合が多いでしょう。

安全靴とはつま先部分が先芯で保護されている靴のことで、長時間履いても疲れにくい・衝撃を吸収しやすいなどの特徴があります。過酷な警備業務には安全靴はマッチしやすいと言えます。

ただし、必ずしも安全靴である必要はなく、業務によってはローファーや革靴などを着用することもあります。

手袋

警備員の服装規定に手袋に関するものは特にありませんが、手袋自体は警備員業務の必須アイテムです。

色は主に白。手袋が必要な理由はさまざまで、誘導時に手の動きが目立ちやすくなることや、物品をさわる際に指紋が残らないことなどが挙げられます。

また、警備員の身だしなみに大切な清潔感も演出できるでしょう。

防弾チョッキ

そのほか、現金輸送など特に犯罪に巻き込まれる可能性がある業務に就く警備員は、防弾チョッキなどの重装備も見られます。

警備員の服装の注意点

警備員の服装の注意点

それでは最後に、警備員の服装に関する主な注意点を見ていきましょう。

清潔感を意識する

警備員は大勢の人と接する仕事です。

例えばイベント会場やショッピングモールなど、人の集まりやすいところには必ずと言っていいほど警備員が配置されます。不審者対応や災害・事故時の誘導など、危険を伴ったり人命に関わったりする業務もありますが、道を尋ねられるなど日常的なお悩みの相談役として頼られることもあるでしょう。

つまり、警備員には接客業としての側面もあると言えます。

人と接する仕事においては清潔感が重要です。身なりがしっかりきれいな警備員と身なりがだらしなく汚れている警備員、どちらの方が信頼性が高いかは一目瞭然です。

清潔感を失わないよう、制服や勤務時に身に着けるアイテムはこまめにお手入れしましょう。長時間着用する制服ですが、汗などが染み込むとにおいやシミなど制服が傷む原因になります。

制服のクリーニングは会社で行っている場合と、支給された本人が自己管理する場合があるので、勤務先に確認してみてください。

アクセサリーは身に着けない

警備員の制服着用時はアクセサリーも身に着けないのが基本です。もし警備会社で特に規定がなされていない場合でも、安全上や見た目の清潔感という観点から外した方が良いでしょう。

例えば業務中に緊急的な対応が必要になったとき、アクセサリーが警備員の行動に支障を来す可能性もあります。また、アクセサリーを付けた派手な姿は威圧感も出ることもあります。

大勢の人の安全を守るという業務内容を考えれば、誠実さに欠けていると捉えられかねない格好は避けた方が無難です。

【まとめ】警備員の服装は警備業法で定められた厳正なもの

警備員の服装は警備業法で定められた非常に厳正なものです。

その背景には、警備員の業務が社会的に非常に重要な役割を担っていることがあります。警備員として働く上では、その責任をしっかり受け止めるとともに、業務を不足なく遂行できるよう、常に身だしなみを意識することが大切です。

ぜひこの記事を参考に、警備員の服装に関する知識を蓄え、仕事に活かしてください。