コラム
お花見前に知っておきたい!桜の時期に必要な警備
3月下旬ごろから5月ごろは、桜の見頃となり、花見会場や公園、花見の名所などに多数の花見客が来場することが予想されます。
花見客同士のトラブルや事故、窃盗に警戒したり、迷子、急病人などに対応したりするため、警備の強化が必要です。
この記事では、桜の時期に必要な警備や、警戒すべきポイントなどについて解説します。イベントの警備事例や警備会社を選定する際にチェックしておきたいポイントについても解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
桜の時期に必要な警備
桜の時期は、花見の名所や公園、花見会場などが非常に混雑することが予想されます。
花見会場や公園で必要となる警備について、以下より解説します。
花見会場周辺の警備
桜の時期は、花見客で混雑する可能性があるため、花見会場周辺の警備が必要です。
花見会場周辺の警備は雑踏警備と言い、2号警備にあたります。周辺道路や、駅から会場までの道などで適切に来場者を誘導する警備業務です。また、必要に応じて車両を誘導する交通誘導も必要です。
公園内の警備
公園内が花見会場となっている場合は、公園内の警備も必要です。
公園内の警備は施設警備と言い、1号警備にあたります。公園内を巡回したり、持ち場で警備を行いながら、花見客を誘導したりトラブルに警戒したりする業務です。
桜の時期の警備で警戒すべきポイント
桜の時期の警備で、警戒すべき以下のポイントについて解説します。
- 混雑による事故
- 軽犯罪
- 来場者同士のトラブルや不審者
- 迷子や急病人
混雑による事故
桜の時期の警備で警戒すべきポイント1つめは、混雑による事故です。
花見の時期は多数の来場者が押し寄せ、大変な混雑が予想されます。混雑による転倒などが発生すると、ドミノ倒しになり重大な事故につながる可能性もあります。事故を防ぐため、来場者を適切に誘導することが重要です。
軽犯罪
桜の時期は、混雑を狙った犯罪が発生する場合があります。スリ、痴漢といった犯罪に警戒が必要です。
犯罪が発生した場合、現行犯逮捕をすることは可能ですが、警備員は警察ではないため取り調べを行うことはできません。警備員の権限を超えないようにする必要があります。
来場者同士のトラブルや不審者
来場者が多いと、来場者同士トラブルになる可能性もあるため、警戒が必要です。
トラブルが発生したり不審者を目撃したりしたら、すみやかに対処します。ただし、警備員は指示をすることはできません。警備員が行えるのは、あくまで依頼や誘導などです。
警備員が行うことのできない行為については、警備業法15条で定められています。警備員を派遣したり警備会社に依頼したりする際は、改めて確認しておくことが推奨されます。
迷子や急病人
迷子や急病人が出た場合の対応も必要な警備業務です。
迷子、怪我人、酩酊者、妊婦、ベビーカーを押している人などを「要保護者」と言います。迷子がいれば会場スタッフと連携し、捜索します。
また、傷病人が発生したら救急車の要請や応急処置、緊急車両の導線確保などを、状況に応じて適切に行うことが重要です。
桜の時期の警備を警備会社に依頼するポイント
桜の時期の警備を警備会社に依頼する際は、以下のポイントを重視することが推奨されます。
- 有資格者がいるか
- 実績、ノウハウがあるか
イベント会場や周辺には、有資格者を1名以上配置しなければならないと定められています。(参照:警視庁|検定合格警備員の配置基準)
警備会社を選定する際は、施設警備業務検定2級または1級、雑踏警備業務検定2級または1級の有資格者がいるか、配置可能かをチェックしておくことが推奨されます。
また、雑踏警備や施設警備、イベントの警備、交通誘導などの実績があるかという点も重要です。イベントの警備に関する研修を強化しているかどうかも、警備会社を比較するポイントの1つです。
まとめ
桜の時期は、多数の花見客による混雑が予想されるため、会場周辺を警備する雑踏警備や、会場内、公園内を警備する施設警備が必要となります。花見客同士のトラブルや事故、軽犯罪などに警戒するとともに、迷子や急病人が発生した際には迅速に対応することも重要です。
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