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【中小企業VS大手企業】警備会社を依頼する際、どちらを選ぶべき?

【中小企業VS大手企業】警備会社を依頼する際、どちらを選ぶべき?

商業施設やイベント会場で警備員を依頼するケースは多いことでしょう。しかしながら、世間には膨大な数の警備会社があり、どこに依頼するのが適切なのかを判断するのが難しいと思います。

今回は警備会社を大手と中小企業に分けて、それぞれの特徴を紹介し、メリット・デメリットまで詳しく解説します。そして、最終的にどの警備会社を選択すればいいかを指南します。

大手企業と中小企業、それぞれの特徴

大手企業と中小企業、それぞれの特徴

大手警備会社と中小企業の警備会社は具体的に何が違うのか。まずはそれぞれの特徴から説明していきます。

大手警備会社の特徴について

大手警備会社とは、中小企業に該当しない警備会社を指します。一般的にコマーシャルなどの宣伝をしていて、世間的に認知度の高い企業がこれに該当します。

大手警備会社の特徴は、その資金力から来る豊富な人材です。国内では警備法が制定されていて、

  • 施設警備・巡回警備・機械警備(1号区分)
  • 交通誘導警備・雑路警備(2号区分)
  • 貴重品運搬警備・核燃料物質等危険物運搬警備(3号区分)
  • 身辺警備(4号区分)

の4つの業務に分かれています。

そしてさらに各業務毎に細かく業務内容が制定されています。大手警備会社ではそれぞれの有資格者を揃えていて、数も多いです。警備員の研修もしっかりとされていて、教育が行き届いています。

中小企業の警備会社の特徴について

中小企業の警備会社とは、資本金5千万円以下、あるいは従業員100人以下の規模の警備会社を指します。中小企業の警備会社は地方に根付いている企業が多いのが特徴です。

その地域のイベント会場や道路などの動線を事前に把握し、状況に応じた丁寧な警備が期待できます。大手警備会社と比べると人材の豊富さでは負けますが、人が少ない分専門性に勝る部分があります。

ほとんどの中小企業の警備会社が警備の区分を限定しています。研修もその限定された区分で行われているため、警備員の質も高いです。

大手警備会社と中小警備会社メリット・デメリット

大手警備会社と中小警備会社メリット・デメリット

以上の特徴を踏まえた上で、大手警備会社と中小企業の警備会社のメリット・デメリットについて説明します。

大手警備会社のメリット・デメリット

大手警備会社を選ぶメリットは3つあります。

1つ目は信頼感です。毎日数多くの企業と契約しているため、契約から警備までの一連の流れがスムーズです。また大手警備会社のほとんどが保険に入っているので、万が一の場合にも損害賠償保険が効きます。

2つ目は警備員の質が高いことです。多くの警備員が正社員で、適切な研修を受け、資格を持っています。警備内容に不満が生じることはほとんどないでしょう。

最後に大手であるということの安心感です。大手警備会社は広告のおかげで世間によく知られています。したがって、その会社が警備しているということが顧客に安心感を与え、結果としてイメージアップにもつながります。

デメリットとしては、中小企業の警備会社と比較してコストがかかることです。

また、実際の警備は中小企業に下請けを出している企業もあります。そのような場合は、中小企業の警備会社に直接依頼する場合よりも確実に割高になるので注意が必要です。

中小企業の警備会社のメリット・デメリット

中小企業の警備会社のメリットは、かかるコストが少なく済むことです。

また大手警備会社と比べて、柔軟な依頼ができることです。大手警備会社は契約の内容がある程度パッケージ化されているので、あまり融通がききません。しかし中小企業の警備会社は社員が少ない分風通しがよく、警備内容を規模に合わせて適切にリサイズしてくれます。

また専門性の高さを売りにしている警備会社や、地域密着型の警備会社では、状況によっては大手警備会社よりも質が高い警備を提供している場合もあります。

デメリットとしては、警備員の質が大手警備会社より劣る点です。ほとんどの警備員がパートやアルバイトであったり、中には研修時間が十分でない企業があります。

また幅広い警備内容に対応しにくい点もデメリットです。警備内容が複数の業務にまたがることはしばしばあり、それぞれの資格を持つ警備員が必要となります。そうした状況下では、中小企業の警備会社単体では対応できない場合があります。

どちらを選べばよい?

どちらを選べばよい?

大手警備会社と中小警備会社のどちらを選択すればいいかはケース・バイ・ケースで、警備の内容によります。

例えば地元の小さなイベント会場での警備を依頼する場合、大手警備会社に依頼するのはやや過剰です。

また、大型のイベント会場の警備のような1号区分と2号区分の両方の業務を依頼する場合、それぞれの業務を分けて、2つの中小企業の警備会社に依頼するよりは、大手警備会社に依頼したほうが効率的です。

くわえて予算の問題もあります。大手警備会社と中小警備会社それぞれの特徴を理解して、身の丈に合った契約をしましょう。

警備会社の見直しを

以上のように、大手警備会社と中小警備会社それぞれメリット・デメリットがあります。しかしながら、慣習的に「予算がないけれど大手警備会社に頼んでいる」「長年の付き合いだから地元の警備会社と契約している」といったケースが多く見られます。

これを機会に契約の見直しをして、自社のスタイルにあった警備会社を選んではいかかでしょうか。