コラム
駐車場警備のやり方やコツとは?駐車場内警備の重要性についても解説
一つ間違えば人命にかかわる大事故にもつながりかねないのが、駐車場内でのトラブルです。
不慮の出来事を未然に防ぎ、来場者の安全を守るうえで、駐車場警備は非常に大事な仕事になります。
この記事では、駐車場内での警備のやり方やコツなどを紹介するとともに、専門の警備会社に警備を依頼することの重要性について解説していきます。
目次
駐車場警備の誘導棒の基本的な動き
駐車場で誘導を行う際は、運転手にはっきりと指示が伝わるように誘導棒を持って動作で示します。
基本的な動作には、「停止の依頼をする動作」「徐行を促す動作」「停止を予告する動作」「幅寄せを求める動作」「進行を促す動作」の5パターンがあり、それぞれやり方が異なります。
「停止の依頼をする動作」
「停止の依頼をする動作」は、誘導棒を右手に持ち、その腕を地面と水平になるように持ち上げて運転手に合図するようにします。
「徐行を促す動作」
「徐行を促す動作」は、停止の依頼と同様に誘導棒を持った右手を地面と水平にして示し、ゆっくりと上下に動かして運転手に合図するようにします。運転手がスピードを落としたのを見て、誘導棒の動きを止めると、これが停止を促す合図です。
「停止を予告する動作」
遠くから来る車に「停止を予告する動作」を行う場合は、誘導棒をまっすぐに上げ左右に振って注意を促します。
「幅寄せを求める動作」
「幅寄せを求める動作」は、頭上に掲げた誘導棒を右から左へ肩の高さまで振り下ろすようにしてこれを繰り返します。
「進行を促す動作」
「進行を促す動作」は、運転手に向かって誘導棒を差し招くように動かし、左手で進行方向を示して前進を促すようにします。
これらの動作が曖昧だと、駐車場内に車の流れの停滞などを引き起こしてしまう恐れもありますので、きびきびとはっきりした動作で運転手に指示を伝えることが大切です。
駐車場警備の車両誘導のやり方
駐車場から出ていく車両
駐車場から道路へと車を誘導する際には、車の1メートル左側に立って周囲の状況を確認し、歩道を歩行者が歩いていたり、道路を車両が絶え間なく走行していたりするようなら、一旦停止させたままにします。
人や車の流れが途絶えたら歩道の半分まで車を誘導して止め、さらに左右の安全を確認したうえで、問題なければ発進を促します。
車両の動きを阻害しない動き
駐車場内はスペースも限られており、のびのびと運転できる状態にはありません。
そのため駐車場で車を誘導するときには、運転手の進路を妨害したり、運転の邪魔になったりしていないかどうか、自分の立ち位置を確認することが必要です。
特に出庫の誘導では、車両の動きを邪魔することで運転手が周囲を確認する機会を奪い、スムーズな流れを阻害してしまうことにもつながるため、自分が適切な誘導の立ち位置にいるかどうかという点については常に気を配っておかなくてはなりません。
TPOに合わせた対応をする
駐車場の警備の仕事は、ただ単に事故がないように車を誘導するだけではありません。
駐車場の利用者が満足してこそ初めてよい車両誘導といえるのです。
きびきびとした動作は運転手にはっきりと指示を伝えるために必要ですが、それは常に明るく元気よく接するということにはつながりません。たとえば場所が病院の駐車場であったり、葬儀場であったりした場合には、状況によってはその明るさが利用者に不快な思いを抱かせることになるでしょう。
このように、駐車場の車両誘導にはTPOに合わせた対応が必要になるケースもあるのです。
場所によっては警備員の配置が必須
駐車場での交通誘導は重要
駐車場での交通誘導は、わざわざ専門の警備員を配置しなくても主催者側が独自に行うことも可能です。
とはいえ、集客業務にしろイベント開催にしろ、駐車場を用意するほどの規模であれば、車での来場者が大勢押し寄せることが見込まれ、その分駐車場内での事故が起こる可能性も高くなることが予想されます。実際、全体の交通事故に占める事故の割合は、約3分の1が駐車場内で発生しているというデータもあるのです。
駐車場での交通誘導は、空きスペースに来場車を誘導し、車の流れが滞らないようスムーズに場内整理を行うものだというイメージが先行しがちですが、実は出入り口付近で、歩行者や自転車と入出庫する車とが接触しないよう、事故なく安全に誘導することなども非常に大切な仕事になってきます。
場所によっては警備員の配置が義務
駐車場内で予想されるこのような各種のトラブルに対して、自分たちでは誘導整理が難しいと感じたら、専門の警備会社に警備を依頼するのがよいでしょう。
プロの警備員であれば、スムーズな場内整理に加え、定期的に場内巡回を行って事故の発生を未然に防ぐといった専門技術を持っています。
警備会社には、警備に関する各種のライセンスを取得した有資格者が在籍しており、現場によってはこれらの有資格者を配置することが法律で義務付けられている場合もあります。
たとえば高速道路や自動車専用道路には「交通誘導警備業務検定1級または2級合格警備員」を1名以上配置することが必要となりますし、2009年の法改正で、ある程度の会場の広さを有するイベントには必ず雑踏警備業務検定の有資格者を配置しなくてはならなくなりました。
自らで可能かはよく考える
駐車場内での誘導整理を行う際は、自分たちだけで安全に行えるのかどうかをよく考えたうえで、少しでも不安があったり、そもそも法律上警備員の配置が必要な規模であったりした場合は、責任をもって安全を確保してくれる専門の警備会社に依頼することが必要です。
警備の依頼に関しては、警備ドットコムへ気軽にお問い合わせください。警備ドットコムでは最短即日の見積もりが出せるほか、低コストで依頼内容に合致した警備会社をマッチングするというサービス内容が高く評価されています。
駐車場の警備は状況によってやり方もさまざま、安心して任せるならプロの警備会社に
駐車場の誘導は、車の止め方や徐行の促し方、出庫の仕方など基本的な動作を覚えることで一通りの対応は可能になりますが、事故を防ぎ利用者に満足を与えるという意味では、単なる車両誘導の技術だけでは対応しきれない様々なケースも生まれます。
駐車場の警備を安心して任せるのであれば、やはりプロの警備会社に依頼することが必要で、依頼に関しては急な見積もりにも最短即日対応が可能な警備ドットコムをお頼りください。