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警備員が無線機を使う際に資格は必要?免許の種類と使用時の注意点を紹介

「警備員が無線機を使う際にどんな資格が必要?」「免許の種類は?」などと悩んでいませんか?

警備業務において業務用無線機を使用する場合は資格が必要です。資格が不要な無線機も存在しますが、間違えるとトラブルの原因となるため、無線機の扱い方には注意を払う必要があります。

本記事では、警備無線を扱う上で必要な資格の種類や警備業務で無線機を使うシーンを紹介します。無線機を扱う上での注意点もまとめているため、ぜひ参考にしてみてください。

警備員が無線機を使う際に資格は必要?

警備員が無線機を使う場合、種類によっては資格が必要です。

ただし、特定小電力トランシーバーとIP無線機であれば、特別な資格は必要ありません。

業務用無線機は資格が必要

業務用無線機を使用するには、「無線従事者資格」が必要とされています。無線従事者免許は無線通信の基本的な知識と技術を持つことを証明し、適切な運用を保証するためのものです。

業務用無線機は、大規模なイベントや複雑なビルの警備などで使用されます。無線機にある数多くのチャンネルを把握し、確実に通信を行うための能力が必要です。

資格が不要な無線機も存在する

特定小電力トランシーバーとIP無線機など、一部の無線機は資格が不要で使用できます。短距離での使用に限られた無線機は比較的低い電力で使用でき、広範囲な通信や専門的な技術を必要としません。

たとえば、小規模な施設内の警備や短距離での通信であれば、特定小電力無線機で事足ります。手軽に導入可能であり、総務省の免許も必要としません。

警備業務で無線機を使う際に必要な資格

警備業務で無線機を扱う場合、無線従事者資格が必要になります。無線従事者資格の種類は以下の8つに分けられており、状況次第で取得すべき資格が異なります。

各資格の名称と特徴についてご紹介いたします。

総合無線通信士

船舶や航空機など、幅広い分野での無線通信に関する業務に従事する際に必要な資格

海上無線通信士

船舶における無線通信業務に従事する際に必要な資格

海上特殊無線技士

海上無線通信士の認定資格で、一部の船舶における無線通信業務に従事する際に必要

航空無線通信士

航空機における無線通信業務に従事する際に必要な資格で、空港警備で必要となる可能性がある

航空特殊無線技士

航空無線通信士の認定資格で、一部の航空機における無線通信業務に従事する際に必要

資格によって使用できる無線機も異なるため注意が必要です。

警備用に無線機をレンタルする際に資格は不要?

警備用の無線機をレンタルする際、使用する無線機の種類によっては特別な資格が必要ない場合もあります。特定小電力無線機やIP無線機は、資格の有無にかかわらずレンタルにて使用可能です。

レンタル用の無線機は通常、短距離や限定的なエリア内での使用に特化しており、イベント会場や小規模な施設での臨時の警備にも使われます。

しかし、広範囲をカバーする業務用無線機をレンタルし使用する場合には、適切な無線従事者免許が求められることが一般的です。

法規制を遵守するためにも、レンタル前に資格の有無を確認しましょう。

警備業務で無線機を使う4つのシーン

無線機を使用しているイメージ

警備業務で無線機を使うシーンは、4つの業務区分・業務内容によって分けられます。

以下に無線機を使うシーンをまとめました。

1号警備|施設警備

無線機の使用目的

・警備員間の連絡や情報共有
・緊急時の連絡手段
・不審者や異常事態の報告

2号警備|雑踏警備交通誘導

無線機の使用目的

・警備員間の連絡や情報共有
・交通状況の報告
・緊急車両の誘導や通行止めの連絡

3号警備|現金や有価証券、貴重品などの輸送を警備

無線機の使用目的

・警備員間の連絡や情報共有
・群衆の動向報告

4号警備|要人警護

無線機の使用目的

・警護員間の連絡や情報共有
・護衛対象者の移動状況報告

業務内容によって、無線機の使用目的は異なります。無線機は情報を素早くかつ正確に伝達する手段として不可欠であり、警備の効率と安全性を大幅に向上させることが可能です。

警備業務で無線機を使用する際の注意点

警備業務で無線機を使用する場合は、以下の点に注意しましょう。

  • 誰に何を伝えるか要件を明確化する
  • 発言時は一呼吸置いてから話す
  • 電波のよいチャンネルに合わせる

それぞれ詳しく解説します。

誰に何を伝えるか要件を明確化する

無線機を使用して連絡をとる際には、メッセージの内容と受信者を明確にすることが重要です。要件を明確化すれば、無線を使って情報を伝える際に起こりがちな誤解を防ぎます。

警備員が緊急事態に直面した場合、具体的な状況を明確に伝えることが大切です。内容をはっきりと伝えることで、迅速かつ適切な対応がとれます。

発言時は一呼吸置いてから話す

無線通信において発言する前に一呼吸置けば、はっきりと伝えたいメッセージを相手に送るのに役立ちます。発信ボタンを押した瞬間に話し始めると、最初の数語が切れてしまうことが多いです。

そのため、発信ボタンを押して喋ったあとは、一時停止を挟みましょう。一気に話すのではなく、一呼吸おきながら話すことでメッセージの内容が伝わるようになります。

電波のよいチャンネルに合わせる

無線機のチャンネル選択は通信品質に直接影響します。

適切なチャンネルを選択すれば、電波干渉を避けてクリアな通信になります。

他の無線機を使う人との重複を避けるために、使用前に周波数の空き状況を確認しましょう。誰も使っていない、または最もクリアなチャンネルを選ぶことが大切です。

警備で無線機を使うなら資格をもつプロに依頼しよう

警備業務において業務用無線機を使用する場合は資格が必要です。資格が不要な無線機も存在しますが、間違えるとトラブルの原因となるため、適切な資格を持つプロに依頼することが最良です。

資格を持つ警備員は無線機の選定から設定、日常的な運用まで法規制を遵守しつつ、最も効率的な方法で無線機を扱えます。もし資格をもつ警備員をお探しであれば、警備会社紹介サイト「警備ドットコム」の利用をご検討ください。

警備ドットコムを活用すれば、経験豊富な警備のプロをスムーズに見つけられます。最短即日対応も可能なため、依頼を検討している場合はぜひご活用ください。