コラム

3号警備とは?業務の内容・スキル・資格を解説

3号警備とは?業務の内容・スキル・資格を解説

3号警備とは、貴重品や核燃料などの運搬を警備する業務で、「貴重品運搬警備業務」と「核燃料物質等危険物運搬警備業務」の2つがあります。

盗難や強奪を防ぐため、専門知識や高いセキュリティ意識が必要となる警備業務です。

この記事では、3号警備について以下の内容を解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。

  • 貴重品運搬警備業務、核燃料物質等危険物運搬警備業務について
  • 3号警備に求められるスキル
  • 3号警備に関する警備業務検定について

3号警備とは

3号警備とは

3号警備は、運搬を警備する警備業務で、主に貴重品や核燃料、危険物などの運搬を警備します。

  • 貴重品運搬警備業務
  • 核燃料物質等危険物運搬警備業務

3号警備における上記2つの業務について、1つずつ解説します。

貴重品運搬警備業務

貴重品運搬警備業務は、現金や有価証券、美術品、骨董品といった貴重品や高価なものの運搬を警備する業務です。

特別車両の操作や、貴重品積卸し時の警戒などが業務に含まれます。強奪や盗難を防止するため、高い実務能力や、専門性が求められる警備業務です。

貴重品運搬警備業務の知識があることを証明する資格が、貴重品運搬警備業務2級・1級です。貴重品を運搬する車両1台ごとに、検定合格者を配置する必要があります。

貴重品運搬警備業務の詳細については、以下の記事で解説しているのであわせてご覧ください。

貴重品運搬警備業務2級とは?試験や仕事内容を解説

核燃料物質等危険物運搬警備業務

核燃料物質等危険物運搬警備業務とは、核燃料や汚染物質、危険物質の運搬を警備する仕事です。

盗難や強奪以外にも、汚染や飛散への警戒が必要で、核燃料や危険物質についての専門的な知識が求められます。

核燃料物質等危険物運搬警備の知識があることを証明する資格が、核燃料物質等危険物運搬警備業務2級・1級です。検定所有者でなくても携わることができますが、現場には検定所有者の配置が必要です。

3号警備に必要なスキル

3号警備に必要なスキル

3号警備は、貴重品や高価なもの、危険物質などの運搬を警備する業務です。盗難や強奪を防ぐためのセキュリティ意識や、危険察知能力が必要となります。トラブル発生時には迅速な対応も求められます。

また、ちょっとした気の緩みで重大なトラブルに発展することのないよう、ルールや時間を厳守することも重要です。

輸送業務のための警戒4原則

輸送業務の警備には、盗難や強奪を防ぐための「警戒4原則」があります。警戒4原則の内容は、以下の通りです。

  • 止めるな
  • 乗せるな
  • 離れるな
  • 開けるな

「止めるな」は、誰かに制止を求められても、規定の場所以外で輸送車両を止めてはいけないという意味です。ただし警察に制止を求められた場合は、警察署や管理者に連絡し確認を取ったうえで対応する必要があります。

「乗せるな」は、無関係の人間を輸送車両に乗せないということです。「離れるな」はどんな時でも輸送車を離れないこと、「開けるな」は輸送車の窓を開けてはいけないということを指します。

輸送業務の警備にあたる際は、この警戒4原則を常に意識することが重要です。

3号警備に関する資格

3号警備に関する資格

3号警備に関する資格には、以下の2つの資格があります。

  • 貴重品運搬警備業務2級・1級
  • 核燃料物質等危険物運搬警備業務2級・1級

それぞれの資格の内容や受験方法、受験資格について解説します。

貴重品運搬警備業務2級・1級

貴重品運搬警備では、貴重品運搬警備業務検定の所有者を、車両1台ごとに1名以上配置することが義務付けられています。

貴重品運搬警備業務検定を取得するには、以下の2つの方法があります。

  • 直接受験する
  • 特別講習を受けて修了考査に合格する

特別講習は、警備員特別講習事業センターなど公安委員会から認可を受けている機関が実施している講習です。講習の最後にある修了考査に合格すると、検定を取得できます。

貴重品運搬警備業務検定の試験内容は、学科試験では基本的な内容、法令、輸送車両についての知識などが問われます。実技試験は、警戒杖の操作や負傷者の搬送などを問う内容です。

貴重品運搬警備業務2級の受験資格は、満18歳以上かつ、30時間の警備員新任教育を受けたものになります。

核燃料物質等危険物運搬警備業務2級・1級

核燃料物質等危険物運搬警備業務検定も、貴重品運搬と同様直接受験するか特別講習を受けて修了考査に合格する方法があります。

試験内容は、学科試験では核燃料や危険物質に関する仕組みや専門知識、規制や道路運送車両法、その他関連する法律について問われます。実技試験は、機器の操作・点検、トラブル時の対応、警察への連絡方法などが問われる内容です。

まとめ

3号警備には、貴重品や有価証券などの運搬を警備する「貴重品運搬警備業務」と、核燃料をはじめとする危険物質の運搬を警備する「核燃料物質等危険物運搬警備業務」があります。

どちらも専門知識と高いセキュリティ意識が必要で、ルールや時間の厳守が求められます。また、強奪や盗難を防ぐため、「輸送業務の警戒4原則」を念頭に置いておくことが重要です。

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