コラム
防犯カメラのデメリットとは?対応策やマイナスを補う警備員の役割も紹介

防犯カメラのデメリットには、犯罪を確実に防止できない点や、必ず犯人を特定できるとは限らない点などがあります。ただし、警備員の配置やセキュリティ対策を実施すれば、デメリットも解消できます。
本記事では防犯カメラのデメリットと対応策について解説します。警備員との連携による効果的な防犯システムについてもまとめているため、ぜひ参考にしてみてください。
目次
防犯カメラのデメリットとは?
防犯カメラには、セキュリティ向上という利点がある一方で、以下のデメリットが存在します。
- 犯罪を確実に抑止できない
- 必ず犯人を特定できるとは限らない
- 撮影範囲に限界があり死角が存在する
- 導入・運用にコストがかかる
- プライバシー侵害の問題がある
- メンテナンスの手間がかかる
- カメラ自体を破壊されると役に立たない
上記のデメリットを理解すれば、導入前に適切な対策を講じることが可能です。詳しく見ていきましょう。
犯罪を確実に抑止できない
防犯カメラは、犯罪行為自体を直接止める機能を持っていません。カメラの存在によって犯罪者に心理的な抵抗を与えられますが、抑止効果には限界があります。
犯罪者の中には、カメラの存在を認識しながらも犯行に及ぶケースも多いです。計画的な犯罪や衝動的な行動に対しては、カメラだけでは不十分な場合があります。
必ず犯人を特定できるとは限らない
防犯カメラの映像から犯人を確実に特定できるとは限らず、画質や撮影角度によって顔認識が困難になる場合があります。帽子やマスク、サングラスなどで顔を隠されると、個人の特定が著しく難しくなります。
また、照明条件や天候によって映像の鮮明さが左右される点も問題です。夜間や逆光の状況では、人物の特徴を捉えにくくなり、証拠としての価値が低下します。
撮影範囲に限界があり死角が存在する
防犯カメラの視野角には物理的な限界があり、設置場所によっては必ず死角が生じます。一台のカメラでは監視できる範囲が限られるため、巧妙な侵入者に隙を与えてしまう可能性があります。
建物の構造や障害物によって視界が遮られる場所は、犯罪者に悪用されやすいポイントです。特に複雑な構造の建物や広い敷地では、死角の問題が顕著になります。
導入・運用にコストがかかる
防犯カメラシステムの導入には、機器代や工事費、配線費用など相当の初期投資が必要です。高性能なカメラほど価格が高く、複数台設置する場合は総額が膨らみます。
導入後も電気代やネットワーク費用、ストレージ費用などのランニングコストが継続的に発生します。さらに、機器の寿命に応じた更新費用も考慮しなくてはいけません。
プライバシー侵害の問題がある
防犯カメラは個人のプライバシーを侵害するリスクを伴い、撮影された映像から個人の行動パターンや習慣が推測される可能性があります。特に不特定多数の人が出入りする場所での設置には、法的・倫理的な配慮が必要です。
従業員や来訪者に監視されているという状況は、職場環境や顧客体験に悪影響を及ぼす場合があるため注意が必要です。
メンテナンスの手間がかかる
防犯カメラは定期的な点検や清掃が必要で、屋外設置のカメラは環境による劣化が早いです。レンズの汚れや結露は映像品質を低下させ、セキュリティ効果を減少させます。
ソフトウェアのアップデートや録画データの管理など、技術的なメンテナンスも欠かせません。メンテナンス作業を怠ると、緊急時にカメラが正常に機能しない事態を招く恐れがあります。
カメラ自体を破壊されると役に立たない
防犯カメラは物理的な攻撃に弱く、悪意ある人物がカメラを壊したり、スプレーで塗りつぶしたりなど故意に破壊されると、肝心な瞬間の映像が記録できなくなります。
カメラの破壊行為は、とくに屋外に設置された機器で発生しやすい問題です。防犯意識の高い犯罪者ほど、カメラを無効化してから犯行に及ぶ傾向があります。
防犯カメラのデメリットに対する対応策

防犯カメラのデメリットは、適切な対策を講じることで大幅に軽減できます。具体的な対応策をまとめると、以下の通りです。
- 複数台設置で死角をカバーする
- 個人情報保護法を踏まえて運用する
- 専門家による現地調査を行う
詳しく解説します。
複数台設置で死角をカバーする
防犯カメラの死角問題は、カメラ同士が互いの死角をカバーするように設置することで解決できます。
建物の角や出入り口など、重要ポイントには異なる角度から撮影する複数のカメラを設置すると良いでしょう。広角レンズや360度カメラの活用も、死角削減に有効な手段です。
個人情報保護法を踏まえて運用する
プライバシー問題への対応には、個人情報保護法に準拠した適切な運用ガイドラインの策定が不可欠です。カメラの設置場所や撮影範囲を必要最小限に限定し、プライバシーへの配慮を示しましょう。
カメラの存在を明示する看板の設置や、映像データの適切な管理・保管期間の設定も必要です。従業員や来訪者に対して、防犯目的であることを明確に伝えれば、不安や不信感を軽減できます。
専門家による現地調査を行う
防犯カメラの効果を最大化するには、セキュリティ専門家による現地調査と最適な設置計画の立案が重要です。専門家は建物の構造や周辺環境を考慮し、リスク分析に基づいた効果的なカメラ配置を提案します。
専門家の知見を活かせば、コスト効率の良いシステム構築が可能になります。また、法的要件や技術的な最新動向についてのアドバイスを得られる点も、専門家に依頼する大きなメリットです。
防犯カメラのデメリットを解消する警備員の役割
防犯カメラと警備員を組み合わせれば、それぞれの弱点を補完し、より強固なセキュリティ体制を構築できます。警備員の具体的な役割は以下の通りです。
- 犯罪の直接的な抑止と介入
- 不審者への声かけによる犯行阻止
- トラブル発生時の迅速な現場駆けつけ
詳しく解説します。
犯罪の直接的な抑止と介入
警備員は防犯カメラと異なり、不審な行動を発見した際に即座に介入できるため、犯罪が発生する前に状況を制御できます。
警備員の物理的な存在自体が強力な抑止効果を持ち、犯罪者に心理的なプレッシャーを与えます。カメラが記録するだけであるのに対し、警備員は状況判断と適切な行動を取ることができる点が大きな強みです。
不審者への声かけによる犯行阻止
警備員による不審者への声かけは、犯罪を未然に防ぐ効果的な手段です。声をかければ犯行を諦める人も多く、とくに計画性の低い犯罪に対して高い抑止効果があります。
声かけは、正当な理由で訪れた人には安心感を与え、不審な意図を持つ人には警戒感を与えるという二面性を持ちます。人間同士のコミュニケーションは、カメラでは代替できない重要な防犯機能です。
トラブル発生時の迅速な現場駆けつけ
防犯カメラが異常を検知しても自動的に対処できないのに対し、警備員はトラブルが発生した際に迅速に現場へ駆けつけ、状況に応じた適切な対応が可能です。
緊急事態における初期対応の速さは、被害の拡大を防ぐ上で極めて重要です。警察や救急への通報、現場の保全など、事後対応においても警備員の存在は大きな安心感を与えます。
まとめ
防犯カメラにはさまざまなデメリットが存在しますが、注意すべきポイントを理解し適切な対策を講じれば、対策は立てれます。カメラの限界を認識した上で、複数台の設置や専門家の知見を活用することが重要です。
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