コラム
交通誘導2級の取得方法と試験の難易度とは
交通誘導の仕事を行うには、これといった資格は必要ありません。しかし高速道路などで交通誘導するためには、交通誘導2級を取っておく必要があります。
この資格を取ることは交通誘導1級を取得する前提条件にもなっています。他の資格試験よりも簡単に取ることができるので、交通警備に興味がある方におすすめです。
ここでは資格を取る方法や、試験を受けるメリットについて紹介していきます。
目次
交通誘導2級ってなに?
公道で警備業務を行うためには、交通誘導2級を取っておく必要があります。ここでは交通誘導2級について解説していきます。
資格概要
交通誘導2級の正式な呼び方は交通誘導警備業検定2級です。
この資格を習得することで、警備業務に関する技能や知識を一定以上持っていることを証明することができます。
交通誘導警備業検定には1級と2級とがあり、1級を取るためには2級を取ってから1年以上の実務経験が必要です。交通誘導2級を取るためには何の資格も必要ありません。
交通誘導の仕事自体は資格を取らなくても行うことができますが、高速道路や自動車専用道路で交通誘導するためには交通誘導2級が不可欠です。また資格を取るために学ぶことは、日常に暮らしていくときにも役立つものもあります。
難易度はどのくらい?
交通誘導2級は取得方法によって難易度が違ってきますが、どの取得方法であってもしっかりと準備をすれば取れないレベルではないでしょう。
資格を取るには、学科試験と実技試験の2種類の試験を受ける必要があります。
学科試験で出題されるのは、警備業務や道路交通法の基本知識などです。実技試験で出題される内容は合図の基本動作や、車両の後進誘導受領などになります。
どちらの試験も90点以上を取らなければ合格になりません。
交通誘導2級にはどんなメリットがある?
交通誘導2級のメリットは、資格手当が手に入る・応募求人の増加・キャリアップ可能の3つです。ここでは交通誘導2級を取ることのメリットについて紹介します。
資格手当が手に入る
交通警備には配置基準というものが定められています。
配置基準とは1つの現場に必要な資格所有者を定めたものです。この基準があることによって交通誘導2級の資格者は会社から優遇されます。またこの資格は、資格手当の対象にもなります。
応募できる求人が増える
交通誘導の資格を取得することによって、応募できる求人の数が増えます。
働き先の企業も知識や技能を1から教えるよりも、技能を持っている資格者を雇用する傾向にあります。求人サイトなどでははじめから有資格者に限定していることもあるので、資格を持つ価値は高いでしょう。
キャリアアップが叶う
交通誘導2級は1級を取得する前提条件になっているので、資格を取ることはキャリアアップに繋がります。
また警備業は交通警備だけではないので、他の警備の仕事につく際にも交通誘導の知識や経験を役立てることはできるでしょう。
交通誘導2級はどうやって取得する?
交通誘導2級を取るためには、どうすればいいのでしょうか?ここではそのやり方を紹介していきます。
交通誘導2級の取得方法について
具体的に交通誘導2級を取る方法は、2種類存在します。
その方法とは、特別講習を利用する・直接受験するの2つです。一つ一つ確認していきましょう。
特別講習でとる
特別講習とは、登録講習機関が行っている講習会を受講して資格を取得する方法です。
登録講習機関は公安委員会の登録を受けている公式のものですから、安全です。講習を受けるためにはまず受講申込をしてから、事前講習を受けます。
学科を7時限、実技を5時限受け修了考査に4時限かかります。1時限は50分です。受験する地域により異なりますが、講習を受けた後すぐに試験を受けることになるのが一般的です。
修了考査に合格すると、修了証明書が発行されます。その後検定合格証明書を申請すれば、資格を取ったことになります。
受講にかかる手数料は30000円程度とリーズナブルです。最も高い確率で資格を取得できるのが、この方法です。
直接検定を受験する
事前講習を受けずに公安委員会が行う交通誘導警備業検定2級を受験するのが、この方法です。
直接試験を受けることができるので他の方法よりも早く資格を取得できますが、試験自体は特別講習で受けるときと同じものを使用します。そのため直接検定を受ければ資格取得までの時間が短縮できますが、その分合格率が低くなる傾向にあります。
すでに警備業や交通法に通じている方に、この方法はおすすめです。
合格後の流れは特別講習と同じです。修了証明書を受け取ったら資格を申請してください。
直接検定でかかる費用は、1万5千円程度と最も安く資格を取得可能です。
交通誘導2級についてのまとめ
交通誘導2級を取る方法は、主に2つあります。
すでに交通警備員として働いた経験がある方などには、直接検定を受ける方法がおすすめです。直接受ければ受験費用が安くすむ上、資格をより早く得ることが可能になります。
働いた経験がない方は特別講習を受けた方がいいでしょう。特別講習なら試験を受ける前に事前講習を受けられるので、より確実に資格を取得可能です。