コラム
施設警備における鍵の取り扱い方法とは?管理の仕方や注意点を解説

施設警備における鍵の管理は、セキュリティの要となる重要な業務です。適切な取り扱い手順と管理体制を整えることで、施設の安全性を確保できます。
本記事では、施設警備における鍵の取り扱いの基本から、具体的な管理方法や注意点まで詳しく解説します。警備会社への依頼時の鍵の取り扱い方法についてもまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
施設警備で鍵の取り扱いが重要な理由

施設警備における鍵の取り扱いは重要です。重要な理由をまとめると以下の通りです。
- 施設のセキュリティ維持の要となる
- 鍵の紛失・不正使用などの被害をなくす
- 警備会社の専門性と信頼性を信頼性を判断できる
それぞれのポイントについて、詳しく解説します。
施設のセキュリティ維持の要となる
施設の出入口や重要区画の管理において、鍵は最後の防衛ラインです。適切な鍵の運用により、不正侵入や盗難などのセキュリティリスクを防止できます。
鍵がしっかりと管理できているかは、施設全体のセキュリティレベルを表す指標となります。定期的な鍵の点検と管理状況の確認により、セキュリティ体制の維持向上が可能です。
鍵の紛失・不正使用などの被害をなくす
鍵の紛失や不正使用は、施設内の資産や情報を盗まれるリスクが発生します。これに対して、鍵の管理手順を明確化したり、使用記録を残したりすることで、リスクを最小限に抑えることが可能です。
また、日常的な確認作業と報告体制の整備により、異常の早期発見にもつながります。鍵の取り扱いに関する教育と訓練を実施し、鍵を取り扱う人の意識向上と事故防止を実現しましょう。
警備会社の専門性と信頼性を判断できる
警備会社の評価基準として、鍵の管理状況は重要な判断材料です。鍵の管理体制がしっかりとしていれば、警備会社の専門性は高いと評価できます。
施設警備の会社を選定する場合は、鍵の取り扱いに関する明確な基準や手順が決められているかをチェックしましょう。
施設警備での鍵の取り扱い・施錠方法

施設警備における施錠作業は、建物の安全管理における最も基本的な対策です。鍵とシリンダーを施錠し、確実な施錠確認が必要となります。
手順をまとめると以下の通りです。
- 施錠前に火気や戸締まり状態を確認する
- 鍵を鍵穴にしっかりと差し込む
- 鍵とシリンダーに無理な力をかけない
- ドアノブを回して施錠状態を確認する
- 外部からの不正な力に対する耐久性を確認する
- 全ての施錠箇所(倉庫・トイレ・窓等)を確認する
施錠後は必ず施錠状態を目視で確認し、不備があった場合は速やかに対処しましょう。
施設警備で鍵を取り扱う際の注意点
警備員は鍵を「命より大切」なものとして扱う必要があります。鍵を取り扱う際には、以下の点に注意しましょう。
- 鍵の受け渡しは記録と確認を徹底する
- 鍵の識別情報は暗号化して管理する
- 鍵の携帯時は紛失防止措置を実施する
詳しく解説します。
鍵の受け渡しは記録と確認を徹底する
鍵の受け渡し時には使用者の氏名や日時、使用目的を記録し、相互確認とサインしましょう。また、定期的な鍵の本数確認と照合を実施し、管理状況を正確に把握します。
受け渡し時の確認漏れは重大な事故につながる可能性があるため、チェックリストを活用した確認作業が重要です。鍵の使用履歴は一定期間保管し、必要時に追跡調査が可能な体制を維持します。
鍵の識別情報は暗号化して管理する
鍵には施設名等の直接的な情報を記載せず、コードや番号のみを表記します。部外者が判別できないような管理を徹底し、情報漏洩を防止しましょう。
コードや番号を識別するための情報は、権限のある担当者のみがアクセスできる管理システムで保管します。また、定期的にコードや番号を更新することで、セキュリティレベルを維持できます。
鍵の携帯時は紛失防止措置を実施する
巡回時は必ずキーケースに収納し、ベルトや帯革にしっかりと固定して携帯しましょう。ワイヤーやキーリングで確実に取り付け、定期的な点検により破損や劣化を防止します。
携帯時の取り扱いルールを明確化し、全警備員への周知徹底を図ることが大切です。紛失防止措置の実施状況は定期的に確認し、必要に応じて改善しましょう。
施設警備を依頼する場合の鍵の取り扱い方法
警備会社への鍵の受け渡しは、厳格な管理体制のもとで実施する必要があります。以下の方法にて鍵を大切に保管しましょう。
- 鍵管理台帳による記録システムを活用する
- 警備員には子鍵のみを貸与する
- デジタル管理システムの導入を検討する
詳しく解説します。
鍵管理台帳による記録システムを活用する
鍵の使用履歴を正確に記録し、定期的な点検と照合作業を実施しましょう。紛失や破損の履歴管理を徹底することで、異常が生じた場合も早期発見ができます。
また、管理台帳は電子化し、データのバックアップ体制を整備することが大切です。記録内容は定期的に監査し、適切に管理しましょう。
警備員には子鍵のみを貸与する
マスターキーは原則として使用せず、必要最小限の子鍵のみを貸与します。特別な場合を除き、マスターキーの使用は避け、セキュリティリスクを最小限に抑えることが大切です。
子鍵を貸与する場合は管理ルールを明確化し、使用権限の管理を徹底しましょう。また、定期的に鍵の棚卸しを実施し、貸与状況を正確に把握することも欠かせません。
デジタル管理システムの導入を検討する
ICタグやバーコードによる使用履歴の追跡、生体認証と連動した権限管理など、最新のデジタル管理システムの導入も検討しましょう。システムの選定には、費用対効果と運用負荷を考慮した慎重な判断が必要です。
導入後は定期的なメンテナンスとアップデートにより、システムの安定性を確保することが大切です。
まとめ
施設警備における鍵の管理は、建物のセキュリティを確保する上で最も重要な要素です。適切な鍵の取り扱いと管理体制の構築には、豊富な経験と専門知識を持つ警備会社の選定が欠かせません。
もし信頼できる警備会社へ依頼する際、警備会社紹介サイト「警備ドットコム」の活用をご検討ください。依頼内容に合わせて経験豊富な警備会社とのマッチングを実現し、鍵管理を含む施設警備の幅広いニーズに対応します。
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