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警備業の用語|押さえておきたい用語20選を解説

警備業の用語|押さえておきたい用語20選を解説

警備会社と打ち合わせをする際、聞き慣れない用語が出てきて戸惑った経験があるという方もいるのではないでしょうか。警備業界では、普段は使わない業界用語が多く存在するのです。

「用語の意味をなんとなくわかったつもりでいたけれど、きちんと知っておきたい」という方に向けて、この記事では警備業における用語を解説します。

警備業の分類に関する用語や、実際に現場で使う用語などについて解説するので、ぜひ警備業の基礎知識としてご参照ください。

警備業務分類の用語

警備業務分類の用語

警備業務分類における、以下の用語について解説します。

  • 1号業務、2号業務、3号業務、4号業務
  • 空港保安警備業務
  • 交通誘導警備業務
  • 貴重品運搬警備業務
  • 核燃料物質等危険物運搬警備業務

1号業務、2号業務、3号業務、4号業務

警備業務の区分です。主に以下のような業務があります。

  • 1号業務:施設警備、巡回警備など
  • 2号業務:交通誘導、雑踏警備
  • 3号業務:運搬警備
  • 4号業務:身辺警備

空港保安警備業務

空港内の警備や旅客の持ち物検査、身体検査などを行う警備です。ハイジャック防止対策として行われる1号業務に分類されます。

交通誘導警備業務

工事現場やイベント会場などの周辺道路で、混雑緩和のため車両に対し交通誘導を行う2号業務です。

貴重品運搬警備業務

現金や貴重品・美術品といった、高価なものや貴重なものを運搬する際の警備で、3号業務にあたります。代表的なものは、銀行やATMに現金を輸送するための現金輸送車を用いた警備です。

核燃料物質等危険物運搬警備業務

核燃料をはじめとする危険な物質を運搬するための警備業務で、3号業務にあたります。核燃料物質等危険物運搬警備を行うためには、検定資格の保有が必要です。

警備で使用する用語

警備で使用する用語

警備で使用する、以下の用語について解説します。

  • 上番(じょうばん)、下番(かばん)
  • 方交(かたこう)、片側交互通行
  • 開放
  • 赤白旗
  • 立哨(りっしょう)、座哨(ざしょう)
  • ポスト
  • ハーフ、ハーフ現場
  • 配置基準
  • 件名板
  • 規制帯
  • A型バリケード(Aバリ)

上番(じょうばん)、下番(かばん)

上番は警備の業務開始を会社に報告すること、下番は警備の業務終了を会社に報告することです。

方交(かたこう)、片側交互通行

燈籠工事の際、道路の1車線のみを通行させることです。道路工事によって車が走行できる幅を確保できない際に、1車線のみで車が通れるようにします。

開放

交通規制を取り除くことです。たとえば片側交互交通を行っている場合、工事が終わったら解放して道路の通行を元に戻します。

赤白旗

交通誘導の際、車に対し合図を出すために使う旗。赤=停止、白=進行。

  • 赤旗をまっすぐあげる:停止予告
  • 赤旗を真横にあげる:停止
  • 白旗を右上から左下に振る:進行

立哨(りっしょう)、座哨(ざしょう)

立哨は、イベントや施設の来場者案内や警備などの立った状態で警備を行うことです。座哨とは、座って警備を行うことです。エントランスの警備室や、監視カメラのチェックなどを指します。

ポスト

警備員を配置する場所のことを指します。警備員を常に配置させておく場所を記載した表を「ポスト配置表」と言います。

ハーフ、ハーフ現場

警備時間が4時間の現場のことです。

配置基準

警備の種別ごとに配置が定められている、検定合格警備員の人数です。詳細は警視庁のページで参照できます。

参照:検定合格警備員の配置基準

件名板

工事現場に設置されている板のことで、工事の内容や期間などが記されています。

規制帯

工事を行っている場所で、歩行者や車両の通行に規制がかけられている範囲のことを指します。

A型バリケード(Aバリ)

工事現場や建設現場などの周囲で、通行止めに使われるA型のバリケードです。フェンスを用いたバリケードはBバリと呼ばれます。

その他警備業務に関する用語

その他警備業務に関する用語

その他、警備業務に関する以下の用語について解説します。

  • 警備区分
  • 警備業法
  • 警備員指導教育責任者(指導教)
  • 建築保全業務労務単価

警備区分

警備業務を分類した区分です。1号業務、2号業務、3号業務、4号業務があります。

警備業法

警備員や警備会社が守るべき、警備に関する規則をまとめた法律です。主に以下の項目について規定されています。

  • 警備業の認定に関する届出や要件
  • 警備員の要件や服装、教育 など

警備業法の全文は、以下のページで確認できます。

参照:警備業法

警備員指導教育責任者(指導教)

警備業務に関する指導や教育、現場の監督などを行うための資格です。警備業務を安全に滞りなく遂行できるよう指導や監督を行うので、警備に関する専門的な知識やスキルが求められます。

建築保全業務労務単価

各省庁の施設管理者が、建築保全業務にあたる業務に対して費用を精算するために用いる参考単価です。

まとめ

警備業における専門用語について解説しました。警備依頼の計画作成や警備会社との打ち合わせなど、専門用語を使ったり聞いたりする場面があります。

警備依頼や契約をスムーズに進めるためにも、この記事を参考に、専門用語について今一度理解を深めてみるのもいいでしょう。

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