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コンサート警備の業務内容とは?必要な資格・スキルや業者依頼時の注意点を解説

コンサート警備は、会場内外の安全確保や不審者の監視、出演者の保護など多岐にわたる重要な業務です。依頼する際は、イベントの規模や内容を詳細に伝え、必要な警備員数や資格保有者の配置を明確にすることが大切です。

本記事では、コンサート警備の主な業務内容や必要な資格・スキル、メリット・デメリットについて詳しく解説します。警備会社への依頼方法や注意点もまとめているので、安全なイベント運営を実現したい方はぜひ参考にしてみてください。

コンサート警備の主な業務内容

コンサートのイメージ画像

コンサート警備は、来場者と出演者の安全を守るための多岐にわたる重要な業務です。具体的な業務内容は以下の通りです。

  • 会場内外の安全確保と誘導
  • 不審者や不審物の監視
  • 出演者の安全確保
  • 緊急時の避難誘導

詳しく解説します。

会場内外の安全確保と誘導

会場内外の安全確保と誘導は、コンサート警備の基本となる業務です。入場口での整列誘導や会場内の巡回を行い、危険な行為や混雑状況を常に監視します。

たとえば、人気アーティストのコンサートでは開場前から長蛇の列ができるため、整理券の確認や順序立てた入場誘導が必要です。入場時と退場時は人の流れが集中するため、適切な誘導によって事故を防止する役割を担います。

不審者や不審物の監視

不審者や不審物の監視は、コンサート会場でのセキュリティ対策の要となる業務です。警備員は会場内を巡回しながら、不自然な行動をとる人物や放置された荷物に注意を払います。

たとえば、カメラやレコーダーなどの撮影・録音機器・アルコール飲料などをチェックし、会場のルールに従って対応します。入場ゲートでの手荷物検査では、危険物や禁止アイテムがないかしっかりとチェックすることが大切です。

出演者の安全確保

出演者の安全確保は、コンサート成功のために欠かせない警備業務です。アーティストの移動経路の確保や控室周辺の警備を行い、ファンの過剰な接近を防止します。

たとえば、ステージと客席の間に適切な距離を保つための配置など、出演者が安心してパフォーマンスに集中できる環境を整えます。人気アーティストの場合、熱狂的なファンによる追跡や接触を防ぐための警備体制が必要です。

緊急時の避難誘導

緊急時の避難誘導は、人命を守るための最も重要な警備業務の1つです。火災や地震などの災害発生時に、パニックを防ぎながら観客を安全に避難させる役割を担います。

たとえば、非常口への誘導や避難経路の確保、要支援者への配慮など状況に応じた適切な対応が必要です。緊急事態発生時には、冷静な判断と明確な指示が求められます。

コンサート警備に必要な資格・スキル

コンサート警備には、法的な資格と実践的なスキルの両方が求められます。具体的な資格とスキルをまとめると以下の通りです。

  • 2級または1級警備業務検定
  • 冷静な状況把握能力
  • コミュニケーション能力

詳しく解説します。

2級または1級警備業務検定

2級または1級警備業務検定は、コンサート警備を行う上で必要な法的資格です。警備業法に基づき、雑踏警備(2号警備)を行うためには、資格保有者が現場に配置されなければなりません。

検定試験では、法令知識や警備実務、事故発生時の対応などが問われます。2級検定では基本的な警備知識と技能が求められ、1級では現場責任者として必要な指揮能力や判断力が試されます。

冷静な状況把握能力

冷静な状況把握能力は、コンサート警備において最も重要なスキルの1つです。大勢の人が集まる環境で、危険の予兆を察知し、迅速に対応するための観察力と判断力が求められます。

混雑状況や人の流れを常に把握し、トラブルの芽を早期に発見する目を持つことが重要です。他にも、客席での小さなトラブルが大きな問題に発展する前に介入したり、不自然な行動をとる人物に注意を払ったりする能力が必要です。

コミュニケーション能力

コミュニケーション能力は、コンサート警備を円滑に行うための基本的なスキルです。来場者への案内や注意喚起、トラブル時の対応など、適切な言葉遣いと態度で対応する必要があります。

とくに興奮状態にある来場者に対しては、冷静かつ毅然とした態度で接することが重要です。禁止行為を行っている人への注意やルールの説明を明確に伝えれば、トラブルを未然に防げます。
コンサート警備のメリット・デメリット
コンサート警備の業務に関するメリット・デメリットをまとめると、以下の通りです。

メリットデメリット
・エンターテイメントの現場に携われる
・イベントの成功を支える達成感が得られる
・長時間の立ち仕事による身体的負担
・常に緊張状態が続く精神的ストレス
・夜間・休日勤務が多い不規則な勤務形態

コンサート警備は、エンターテイメント業界の裏側を体験できる魅力的な仕事である一方で、身体的・精神的な負担も大きい職種です。

コンサート警備を業者に依頼する際の注意点

拡声器を使っている警備員のイメージ画像

コンサート警備を業者に依頼する際は、以下の点に注意しましょう。

  • イベントの規模や内容の詳細を伝える
  • 必要な警備員数と配置場所を明確化する
  • 警備計画書の作成が必要か確認する

詳しく解説します。

イベントの規模や内容の詳細を伝える

適切な警備計画を立てるためにも、イベントの規模や内容の詳細を伝えましょう。来場者数や会場のレイアウト、アーティスト情報などを警備会社に提供します。

たとえば、熱狂的なファンが多いアーティストの場合、ステージ前に経験豊富な警備員を配置するなどの対応が必要です。イベント情報は警備員の配置や人数、必要なスキルを決定する重要な要素となります。

必要な警備員数と配置場所を明確化する

しっかりとした警備体制を構築するためにも、必要な警備員数と配置場所を明確化しましょう。会場エリアのどこにリスクがあるかを見極め、重点的に警備が必要な場所を特定します。

入場ゲートやステージ前、非常口付近など、場所ごとに求められる警備の質と量は異なります。混雑が予想されるエリアには多くの警備員を配置し、会場内の巡回警備は少人数で効率的に行うなどの工夫が必要です。

警備計画書の作成が必要か確認する

コンサートの準備を進める前に、警備計画書の作成が必要かを事前に確認しましょう。大規模なイベントでは、警察や消防などの関係機関に提出する警備計画書が必要となる場合があります。

警備計画書には、警備員の配置図や緊急時の対応手順、連絡体制などを詳細に記載することが大切です。

まとめ

コンサート警備は、多くの人が集まるイベントを安全に運営するための重要な役割を担っています。会場内外の安全確保や不審者の監視、出演者の保護、緊急時の対応など、業務はさまざまです。

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