コラム
イベント業務の仕事内容は?必要な資格や事前準備について解説
イベントを開催する際、事故やトラブルなくスムーズに進行することは、イベントの成功要因の1つであると言えます。
イベントのスムーズな進行のために欠かせないのが、イベント警備です。この記事では、イベント警備の内容や、警備会社に依頼する際のポイントについて解説します。
ぜひ最後までお読みいただき、イベント警備を依頼する際の参考にしてみてください。
目次
イベント警備とは
イベント警備とは、警備業の区分である2号業務の「雑踏警備」に分類される警備業務です。
花火大会やお祭り、スポーツ大会、コンサートなどで行われる警備のことで、主な警備内容は来場者の案内や交通誘導などです。
イベント警備には、トラブルや緊急時の対応、警備員の交代のことを鑑み、配置箇所より多く警備員を配置することが望ましいとされています。たとえば配置箇所が3ヶ所であれば4人以上、4ヶ所であれば5人以上の警備員を配置する必要があります。
イベント警備の仕事内容
イベント警備では、主に以下のような業務を遂行します。
- 来場者の誘導・案内
- 周辺道路の交通整備
- 迷子や急病人の保護
- 緊急時の対応
イベント警備の仕事内容について、具体的に解説します。
来場者の誘導・案内
1つ目の業務は、来場者の誘導や案内です。イベントのスムーズな進行やトラブル回避のため、会場に訪れた来場者の誘導や案内を行います。
混雑によって生じる可能性がある事故やトラブルといったリスクを低減するため、入場規制や目的地への案内などを行う業務です。
周辺道路の交通誘導
2つ目は、イベント会場の周辺道路で交通誘導を行う業務です。
イベント開催時は、会場が混雑するだけでなく周辺道路で渋滞や混雑が起こることが予想されます。歩行者や車の案内、駐車場への誘導などを行います。
迷子や急病人の保護
3つ目は、迷子や急病人の保護・対応です。
イベントには子連れやお年寄りも多く来場することが予想され、同伴者とはぐれる場合があります。
また、急病人が発生した場合の対応も業務に含まれます。夏や冬など、気候によっては急病人が増える場合もあるので、注意が必要です。迷子や急病人が出た場合は迅速に保護して、対応することが重要となります。
緊急時の対応
4つ目は、緊急時の対応です。不審者や不審物がないか警戒し、何かあれば対応します。
事故やトラブルが発生した場合、すみやかに対応しないと被害が拡大するおそれがあります。来場者の安全を確保するため、警備員は冷静な判断と対応を行うことが重要です。
イベント警備に必要な資格
イベント警備には、警備業務検定を取得している警備員の配置が必要です。イベントの規模に関わらず、すべての雑踏警備において検定を取得している警備員を配置します。
参照:和歌山県警察 「雑踏警備業務の配置基準に関するQ&A」
雑踏警備に必要な検定は、「雑踏警備業務」の1級または2級です。雑踏警備における検定取得者の配置は、以下のように定められています。
イベント警備を依頼する際のポイント
イベント警備を警備会社に依頼する際は、以下のポイントに留意する必要があります。
- 早めの依頼を心がける
- 女性の警備員配置も視野に入れる
- 研修内容をチェックする
イベント警備を依頼する際のポイントについて、1つずつ解説します。
早めの依頼を心がける
1つ目のポイントは、イベント開催が決まったら早めに警備会社に依頼することです。
夏祭りやクリスマスなど、シーズンイベントの場合は警備依頼が集中するため、直前だと依頼できる警備会社が見つからない可能性もあります。イベント開催が決まった時点で、早めに依頼するよう心がけることが重要です。
女性の警備員配置も視野に入れる
2つ目のポイントは、女性の警備員配置も視野に入れるという点です。
来場者の女性や子どもを案内したり保護したりする際、女性の警備員がいると安心感に繋がることがあります。女性や子どもが多く来場することが予想されるイベントの場合は特に、女性の警備員配置を視野に入れることが望ましいでしょう。
研修内容をチェックする
3つ目のポイントは、警備会社での研修内容をチェックすることです。
警備会社では警備員に対し、法定研修である新人教育や現任教育を行っています。そのほか、自社のイベント内容に即した研修を行っているか確認しておくことをおすすめします。
<研修の例>
- 車いすの操作や解除方法
- AEDの使用や救命訓練
- 英会話研修
- ビジネスマナー研修
たとえば海外からの来場者が多いと予想されるイベントでは、警備会社で英会話研修を行っていると来場者の案内がしやすくなります。ビジネス関係のイベントでは、警備員にもビジネスマナーが備わっていることが望ましいです。
まとめ
イベントの警備を警備会社に依頼する際は、警備員の人数や検定取得者の有無を確認しておくことが重要です。警備会社と綿密に協議のうえ、来場者の安全を守りイベントをスムーズに進行できるよう警備の計画を立てる必要があります。
お年寄りや子どもの保護・案内のため、女性警備員の配置を検討した方が良いケースもあります。
イベント警備は時期によっては依頼が集中し、直前になると対応できる警備会社が見つからなくなることもあるので、早めに依頼することが重要です。
警備ドットコムでは、イベント警備のご相談も承っております。イベントの企画が持ち上がっている、開催が決まったなどのタイミングで、ぜひお気軽にご相談くださいませ。