コラム
警備ロボットを利用するデメリットとは?おすすめ活用シーンと不向きな業務を紹介
警備ロボットの利用は、初期費用の高さや状況判断能力の限界が主なデメリットです。しかし、人手不足の解消や24時間稼働といったメリットもあるため、業務内容によって導入するかを検討する必要があります。
本記事では、警備ロボットの具体的なデメリットとメリットについて解説します。おすすめの活用シーンや警備ロボットの利用が不向きな警備業務もまとめているため、ぜひ参考にしてみてください。
目次
警備ロボットを利用するデメリット
警備ロボットの導入には、以下のデメリットが存在します。
- 初期費用が高い
- 現場の状況判断はまだ人間に劣る
- 機能が突然停止する可能性がある
企業や施設が警備ロボットの導入を検討する際には、上記のデメリットを把握して利用するかを検討する必要があります。
初期費用が高い
警備ロボットの導入には高額な初期投資が必要です。一台あたりの購入費用は、数百万円から数千万円に及ぶ場合があります。
高額な初期費用は、中小企業や予算の限られた組織にとって大きな障壁となる可能性が高いです。ただし、リース契約やレンタルサービスの利用により、初期費用の負担を軽減する方法があります。
現場の状況判断はまだ人間に劣る
警備ロボットのAI技術は急速に進歩していますが、複雑な状況下での判断能力は人間に及びません。予期せぬ事態や微妙なニュアンスの理解が必要な場面では、ロボットの対応が不適切になる可能性があります。
現場の状況判断を正しく行うためにも、人間の警備員との併用や定期的なAIの学習データの更新が重要です。
機能が突然停止する可能性がある
警備ロボットは機械であるため、突然の機能停止のリスクがあります。バッテリー切れやシステム障害、物理的な損傷などが突然停止の主な原因です。
機能停止時の対策として、バックアップシステムの導入や定期的なメンテナンスが効果的です。遠隔監視システムを導入し、問題発生時に迅速に対応できる体制を整えれば、安心して利用できます。
警備ロボットを利用するメリット
警備ロボットには初期費用の高さや状況判断能力の限界といったデメリットが存在するものの、利用するメリットがあります。詳しくまとめると以下のとおりです。
- 人手不足が解消される
- 24時間365日稼働できる
- 長期視点でコスト削減につながる
詳しく解説します。
人手不足が解消される
警備業界は深刻な人手不足が課題となっていますが、警備ロボットの導入により問題を大幅に軽減できます。人間の警備員の採用や育成にかかる時間とコストを削減し、迅速に警備体制を整えることが可能です。
人間の警備員を他の業務に集中させれば、警備サービス全体の質の向上にもつながります。
24時間365日稼働できる
警備ロボットは休憩や交代なしで24時間365日稼働可能です。いつでも稼働できる特性を活かせば、人間の警備員では難しい連続的な監視や巡回が実現します。
夜間や休日の警備体制の強化など、警備ロボットの導入により警備の空白時間をなくすことが可能です。結果として、セキュリティレベルの向上と事故や犯罪の抑止効果が期待できます。
長期視点でコスト削減につながる
警備ロボットの導入は初期費用が高額ですが、長期的には大幅なコスト削減につながります。人件費の削減や24時間稼働による効率化、保険料の低減などが主な要因です。
たとえば、1台の警備ロボットが3人分の警備員の仕事をこなせる場合、5年間で数千万円のコスト削減が可能になります。また、警備品質の向上により、事故や犯罪による損失の減少も期待できます。
警備ロボットのおすすめ活用シーン
警備ロボットは特定のシーンで高い効果を発揮します。おすすめの活用シーンをまとめると、以下のとおりです。
- 大規模施設での巡回警備
- 危険区域や過酷環境での監視
- 24時間体制警備が必要な場所
詳しく解説します。
大規模施設での巡回警備
大規模商業施設やオフィスビル、工場などの広大な敷地を持つ施設では、警備ロボットの巡回警備が効果的です。人間の警備員では見落としがちな細部まで確実にチェックできます。
例として、ショッピングモールで使用する場合、警備ロボットが店舗の閉店後に自動で巡回してくれます。来場者の多い時間帯には誘導の補助も行ってくれるため、案内がスムーズです。
危険区域や過酷環境での監視
放射線管理区域や有害物質を扱う工場など、人間が長時間滞在するのが困難な場所での監視に警備ロボットは適しています。人間の安全を確保しつつ、確実な監視が可能です。
人間の警備員が立ち入れない危険区域でも、カメラやセンサーを使用して遠隔で状況を確認できる点は、警備ロボットの強みです。
24時間体制警備が必要な場所
データセンターや病院など、常時監視が必要な場所では警備ロボットの24時間稼働能力が大きな利点となります。警備ロボットが24時間体制で施設の周囲を巡回すれば、不審者の侵入や異常を常時監視することが可能です。
人間の警備員と連携すれば、より強固な警備体制の構築が期待できます。
警備ロボットの利用が不向きな警備業務
高度な状況判断や臨機応変な対応が必要な業務、コミュニケーションスキルが重要な場面では警備ロボットの利用は不向きといえます。たとえば、イベント会場での警備や要人警護などは、警備ロボットだけでは対応が困難です。
他にも、緊急時の避難誘導や犯罪者の取り押さえなど、即座の判断と行動が求められる場面でも人間の警備員の役割は重要です。そのため、警備業務を依頼する場合、目的に合わせて警備ロボットを取り入れるか検討する必要があります。
警備ロボットに対応できない業務は警備ドットコムへ
警備ロボットの利用は、初期費用の高さや状況判断能力の限界が主なデメリットです。しかし、人手不足の解消や24時間稼働といったメリットもあるため、業務内容によって導入するかを検討する必要があります。
警備ロボットは多くの場面で効果的ですが、人間の判断力や柔軟性が必要な業務では、専門の警備サービスを利用することが賢明です。もし信頼に足る会社へ依頼したいとお考えであれば、警備会社紹介サイト「警備ドットコム」の活用をご検討ください。
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