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工事現場の警備とは?警備員の必要性や警備内容

工事現場の警備とは?警備員の必要性や警備内容

道路や建物の工事を行う際、通行人の安全確保や、車のスムーズな通行のため警備員の配置が必要となる場合があります。

この記事では、工事現場に警備員を配置する重要性や、具体的な警備内容について解説します。

工事現場で警備を行う際の注意点についても解説するので、工事現場への警備員の配置を検討している方はぜひ参考にしてみてください。

工事現場に警備員を配置する重要性

工事現場に警備員を配置する重要性

工事現場における警備は2号警備と呼ばれており、工事現場付近を通行する車両を誘導するのが主な業務内容です。そのため、工事現場に配置されている警備員は交通誘導員と呼ばれることもあります。

工事現場に警備員を配置して交通誘導を行う重要性について、以下より解説します。

近隣住民の安全確保

工事現場で必要なのが、近隣住民の安全を確保することです。

道路工事や建物の工事では、道を塞いでしまうことがよくあります。子供が工事現場に入り込むのを防ぐという目的もあり、近隣住民の安全を確保するためにも、警備員を配置して通行を誘導する必要があります。

トラブル防止

工事によるトラブルを未然に防ぐという意味合いでも、警備員の配置が必要です。

工事を行っていると、騒音やホコリ、水の飛散などが避けられません。近隣住民とのトラブルに発展しそうな場合にも、業者や依頼主に変わって警備員が問題解決にあたります

また、警備員が交通誘導を行うことで、通行車両とのトラブルを未然に防ぎやすくなります。

依頼会社の信頼証明

警備員を配置することは、工事を行っている会社への信頼感にもつながります。警備員を配置することで、工事現場や通行人、近隣住民への安全に配慮しているという姿勢を示すことができます。

クレームや苦情が通報に発展し、警察官が現場に駆けつけた場合でも、警備員を配置しているということで安全に十分に配慮しているという証明になります。

工事現場での警備員の仕事を紹介

工事現場での警備員の仕事を紹介

工事現場における警備員は、以下のような業務を行います。

  • 道路での交通誘導
  • 工事現場での車両誘導
  • 歩行者の安全確保

工事現場での警備員の仕事内容について解説します。

道路での交通誘導

工事現場に配置された警備員は、現場周辺道路で以下のような交通誘導を行います。

  • 片側交互通行
  • 通行止め
  • 徐行指示
  • 幅寄せ

片側交互通行

工事現場では、道路の約半分を工事のために塞がなければならない場合があります。その際に必要となるのが、片側交互通行です。通常は2車線である道路を工事期間中は1車線にしなければならないので、車両を誘導する必要があります。

事故や交通渋滞を予防するためにも、スムーズな車両の通行を促すことが重要です。

通行止め

道路をすべて封鎖しなければならない場合は、通行止めが必要となります。ただし、警備員ができるのはあくまで誘導や依頼です。

通行止めをしなければならない区間においては、ドライバーに対し迂回を依頼するという形で交通誘導を行います。

徐行指示

工事現場付近にやってきた車に対して、安全のため徐行を促す指示を出すのも警備員の仕事です。ただし車は急には止まれないので自身の安全を確保するためにも、車との距離を十分にとった上で、はやめに指示を出す必要があります。

徐行指示を出す際は、遠くからでも見えるように誘導棒を使用します。誘導棒はLEDライト付きで、夜間でもドライバーに見えやすい設計になっています。

幅寄せ

幅寄せとは、向かってくる車両に対して、右または左に寄って走行することを促すことです。白旗や誘導棒を振りながらドライバーに合図し、幅寄せの誘導を行います。

工事現場での車両誘導

道路工事ではなく建物の建設工事や解体工事などの場合も、事故や渋滞を避けるために車両を誘導する必要があります。

工事現場では道幅が狭くなっていることが多いので、車両と通行人が接触事故を起こさないためにも、安全かつスムーズな通行を促す必要があります。

歩行者の安全確保

車両だけでなく、歩行者の安全を確保することも重要です。

工事のためにあけた穴や粉塵、重機などから歩行者の安全を守るためにも、通行の誘導を行います。

工事現場に警備員を配置する際の注意点

工事現場に警備員を配置する際の注意点

工事現場に警備員を配置する際は、契約外の業務は依頼しないようにする必要があります。

警備員は通行人や車両の通行を誘導することはできますが、命令をする権限はありません。あくまで、人や車両の通行がスムーズに行えるよう誘導するのが警備員の業務です。

他にも、清掃や運搬作業などの警備以外の業務を依頼すると労働者派遣法違反となってしまうので注意が必要です。

また、交通誘導を行う際は、現場に交通誘導警備業務検定という資格の保有者を1人以上配置する必要があります。警備会社と契約する際は、資格保有者の人数についても確認しておくことをおすすめします。

まとめ

工事現場では、歩行者の安全確保や車のスムーズな進行のため、警備員を配置するのがおすすめです。片側交互通行や通行止め、徐行指示といった交通誘導や、通行人の誘導などを行います。

ただし、清掃や運搬といった、警備に関係ない契約外の業務を依頼すると労働者派遣法違反となってしまうので注意しましょう。

また、工事現場での警備で交通誘導を行う際は、交通誘導警備業務検定の所有者を1名以上配置する必要があるので、警備会社に依頼する際は有資格者の有無も確認が必要です。

警備ドットコムでは、依頼者と警備会社とのマッチングを行っています。工事現場での警備を検討している方は、ぜひ警備ドットコムにお問い合わせください。

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